2016 Fiscal Year Research-status Report
中学年の小学校外国語活動へのポートフォリオの適応可能性とCLIL型活動の効果
Project/Area Number |
15K01060
|
Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
北條 礼子 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (50199460)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松崎 邦守 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (90584160)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | ポートフォリオ / CLIL(内容言語統合型学習) / 小学校外国語活動 / 小学校英語 |
Outline of Annual Research Achievements |
2016年10月から2017年1月にかけて、教員養成大学附属小学校4年生47名を対象にフォニックスを活用した文字指導を中心とし、ポ-トフォリオ作成方法を復習の形で行うという工夫をする外国語活動プログラムを設計し、その効果を検討した。その結果、活動内容とポートフォリオ作成は参加者に好意的に捉えられていた。また、フォニックスに対する児童の気づきや理解を促す活動を行ったことから、単語テストのすべてにおいて事前テストより事後テストの平均が向上していた。また、活動の最後の時間に、CLILの活動として、種・球根・木の英語表現を知り、それを使ってコミュニケーション活動ができるという活動を行った。その後、実際にペーパークロマトグラフィーという色の分離実験を応用した活動に進み、ペンを花の種として、児童が思い思いの色を選び、ろ紙に種まきをし、水やりをして、花を咲かせるという内容であった。児童からは、肯定的な反応が得られた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度の研究結果を基に,筆者の勤務校である大学の附属小学校4年生を対象とし、ポートフォリオが適用できるのかどうかをさらに検討した。また、CLILのプログラムについても同4年生対象のものを考案、作成し、中学年においてもCLILのアプローチが可能であることを確認できたため。さらに、最終の平成29年度において予定していた、一般の小学校においてもCLILのアプローチが可能であることも一部確認できたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は、今年度まで試行してきた4年生対象のポートフォリオの適用可能性をさらに検討し、適用できるポートフォリオのモデルを作成する。CLILについては、チェコのプラハの公立小学校を訪問し、先行事例を調査する。昨年度の成果の一部は,平成29年度の関連諸学会において発表する予定である。
|
Causes of Carryover |
昨年度はCLILがヨーロッパ発生の地であるため、チェコ国プラハの公立小学校を訪問する予定であったが、ヨーロッパ各地でテロ事件が起こり、安全性が確認できなかったことから、プラハの訪問を見合わせた。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
プラハにあるカレル大学の大学教員に安全を確認し、公立小学校への訪問をアレンジしていただけたため、今年度は早い時期にプラハの公立小学校を訪問し、英語教育事情とCLILの導入がおっこなわれているかどうかを調査する予定である。
|
Research Products
(8 results)