2015 Fiscal Year Research-status Report
自己主導的なeラーニングを促すPLEs(個別化学習環境)の開発研究
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15K01073
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
高橋 暁子 徳島大学, 総合教育センター, 特任准教授 (20648969)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹岡 篤永 高知大学, 大学教育創造センター, 特任助教 (30553458)
根本 淳子 愛媛大学, 大学連携e-Learning教育支援センター四国愛媛大学分室, 准教授 (80423656)
仲道 雅輝 愛媛大学, 総合情報メディアセンター, 講師 (90625279)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | eラーニング / 自己主導学習 / 自己調整学習 / 個別化学習環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、自己主導学習スキル獲得の足場となる学習環境を構築することである。本研究では遠隔非同期型eラーニングを対象とし、これまでに研究開発してきたツール群と新たな既存ツールを共通プラットフォーム上で利用できるようにすることで、個々の学習者が自らの学習環境を設定できるPersonal Learning Environment(PLEs;個別化学習環境)を構築し、自己主導学習スキル獲得の足場とする。 平成27年度は、先行研究を踏まえてPLEsの基盤となるプラットフォームの全体設計を行うと同時に、これまでの研究成果物のプラグイン化の検討やプラグインとして利用可能な既存ツールの調査を行った。具体的な成果は次の3点である。1.プラットフォームの全体設計:「自己調整学習理論の学習サイクルの3段階における支援」「協調的な学習環境と個人のワークスペースの活用」「モバイル端末対応」の3点をコンセプトとした全体設計を行った。2.ベーシックプラグインの検討:自己調整学習理論の学習サイクルの3つの段階(計画・遂行・内省)に既存ツールを位置づけ、総称として「ベーシックプラグイン」と呼ぶこととした。計画段階における目標設定・学習計画支援ツールとしては「Googleカレンダー」、遂行段階における自己モニタリング支援ツールとしては先行研究で開発した「Learner’s Controlling Map」の改訂版、内省段階における自己評価支援ツールとしては先行研究で開発した「学びのスケッチグラフ」を用いて、学習者の自律的な学びを支援することとした。3.アドバンスプラグインの調査:学習サイクルの3つの段階に直接関連しない「アドバンスプラグイン」として、たとえばFacebookのタイムラインを外部サイトに表示するPage Pluginなどの利用可能性を探った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度実施計画のとおり、PLEsの基盤となるプラットフォームの全体設計、これまでの研究成果物のプラグイン化の検討、プラグインとして利用可能な既存ツールの調査を行ったため、おおむね順調に進展していると考えた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度の成果を踏まえ、プラットフォームの詳細設計や既存ツールの機能を拡張する開発を行う。研究遂行上の課題は、研究代表者が産休・育休のため研究活動を一時中断することであるが、代表者の研究中断中も分担者が担当分の研究を進めることで遅れを最小限にとどめ、代表者が復帰後に本研究に注力するよう、再計画をして対応する。
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Causes of Carryover |
消耗品を購入しなくても研究を遂行することができたため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度へ繰り越し、研究に必要な消耗品を購入する
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