2018 Fiscal Year Research-status Report
自己主導的なeラーニングを促すPLEs(個別化学習環境)の開発研究
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15K01073
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
高橋 暁子 徳島大学, 総合教育センター, 特任准教授 (20648969)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹岡 篤永 明石工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (30553458)
根本 淳子 明治学院大学, 心理学部, 准教授 (80423656)
仲道 雅輝 愛媛大学, 教育・学生支援機構, 講師 (90625279)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | PLEs / 個別化学習環境 / eラーニング / 自己主導学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の成果は、主に2点ある。 1点目は、前年度に再開発した既存ツール(まなびのスケッチ)を用いて、形成的評価(1対1評価、小集団評価)を実施した。1対1評価では主に操作性の評価をし、おおむね問題なく操作できることが確認できたが、グラフの描き方やコメントの入力方法についてインストラクションの追加が必要なことがわかった(教育システム情報学会全国大会で発表)。そして1対1評価を踏まえて改善したまなびのスケッチを用いて、PBL形式の授業で小集団評価を行った。8名の学生を対象に、約半年間の試用を行い、終了時には質問紙調査を実施した(小集団評価の成果は、次年度発表予定である)。 2点目は、平成30年8月にはPLEsのプラットフォームとして採用を決めた「Graasp」の開発者であるローザンヌ工科大学のDenis Gillet氏によるGraaspワークショップに参加した。Graaspの諸機能について理解を深めるとともに、参加者間で本研究について意見交換を行った。ワークショップを踏まえて、GraaspにGoogleカレンダーを組み込むなど、本研究で提案する学習ポータルサイトを再設計した。 高橋暁子・根本淳子・竹岡篤永・仲道雅輝・和田卓人(2018.8)リフレクションを促す「学びのスケッチver.2」の開発と形成的評価.第43回教育システム情報学会全国大会(北星学園大学)発表論文集,267-268
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成29年度に再開発を行った既存ツール「まなびのスケッチ」を用いて、形成的評価(1対1評価、小集団評価)を実施した。また、Graaspのワークショップを踏まえて本研究における学習ポータルサイトを再設計した。 まなびのスケッチの形成的評価は1対1評価の計画であったが、授業実践で小集団評価を行うことができたので、当初の計画以上に進展している。一方で、当初計画の「Graasp」と「まなびのスケッチ」等の既存ツールを連携させた「学習ポータルサイト」は、一部の連携が実現できていないので、やや遅れている。 総合的に考えて、おおむね当初計画通りと考え、「おおむね順調に進展している」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は「Graasp」と「まなびのスケッチ」の連携を完了し、学習ポータルサイトの改善を行う。また、学習ポータルサイトの試用と質問紙調査による形成期的評価を実施する。
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Causes of Carryover |
分担者との対面打ち合わせ場所が変更されたため旅費が余った。次年度、対面打ち合わせを行い、旅費として利用する予定である。
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