2015 Fiscal Year Research-status Report
マルチスライス形ヘリカルX線CT装置の教育用模擬システムの開発と学生実験への導入
Project/Area Number |
15K01083
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
小倉 泉 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (50204160)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
乳井 嘉之 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (20279780)
安部 真治 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (80192996) [Withdrawn]
篠田 之孝 日本大学, 理工学部, 教授 (80215988)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 教育機器 / 教育用模擬CT装置 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はコーンビームをらせん状に走査する第3世代ヘリカルX線CT装置の模擬システムを開発し、学生実習用の実験システムとして完成させることである。 平成27年度の研究計画はコーンビームのレーザー光を円周状に走査するマルチスライス形模擬CT装置システムの構築について検討した。これと平行して、数値ファントム(シミュレーション)による検討を行った。さらに、模擬CT画像を取得するための画像再構成アルゴリズムの検討を行い、アーチファクト(偽像)の影響を詳細に調査した。なお、外部の教育機関の研究分担者は電気工学と光工学の専門家であり、模擬CT装置システムを構築する際、円筒状の2次元検出器が市販されていないため、直線状のフォトダイオードアレーを円周状に走査する光学系・駆動系のシステムについて検討した。 また、シングルヘリカル模擬CTシステムにおいてフォトダイオードアレー数の影響を詳細に検討するため、アレー数が16、64、128の検出器のデータ取得を高速に行うシステムを開発し、データ取得時間の短縮化を図った。これはマルチスライス形X線CT装置の多列(16列、64列、128列)を模擬するものであり、本研究のマルチスライス形ヘリカルX線CT装置の模擬装置を構築するのに必要不可欠な開発要素である。これら、平成27年度に得られた知見を国内の諸学会に発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
シングルヘリカル模擬CTシステムにおいてフォトダイオードアレー数の影響を詳細に検討するため、アレー数が16、64、128の検出器のデータ取得を高速に行うシステムを開発し、データ取得時間の短縮化を図った。これはマルチスライス形X線CT装置の多列(16列、64列、128列)を模擬するものであり、本研究のマルチスライス形ヘリカルX線CT装置の模擬装置を構築するのに必要不可欠な開発要素である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度以降は第3世代マルチスライス形ヘリカルX線CT装置を模擬するため、平成27年度に構築した模擬CTシステムの円周方向の走査をらせん状(ヘリカル)に走査するシステムの開発を行う。
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