2015 Fiscal Year Research-status Report
病院訪問教育におけるICTを活用した思考力・判断力・表現力育成に関する実践的研究
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15K01113
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
福本 徹 国立教育政策研究所, 生涯学習政策研究部, 総括研究官 (70413903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滝川 国芳 東洋大学, 文学部, 教授 (00443333)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 病院訪問教育 / ICT活用 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度はICTを用いた個別学習に関して、発表されている先行研究や実践を検討するとともに、これまで我々が行ってきた病弱教育においてICTを活用した実践授業の事例を整理した。また、京都市立桃陽支援学校、大阪府立光陽支援学校、佐賀県立中原養護学校を訪問し、実践内容について情報交換を行った。 6月に愛知県立大府特別支援学校にて校長・教頭・実践者と打ち合わせを行い、ICT活用の意義・実例・これまでの実践成果を共有した。また、訪問教育部において遠隔授業を行い、実践状況の確認を行った。 また、実際に実践を行う病院内の環境整備を行い、使用できる教材機器や持ち込める物品などについて検討を行った。ハード面では、特にインターネット環境を中心に、回線提供業者の選択、回線速度の確認を行った。動画送信に耐えうること、実践者は児童生徒が居る病院を転々と訪問していくことから持ち運びが容易である、ことから、実践で用いるコンピュータは、タブレットPC(iPad)およびノートパソコンを利用することとした。 並行して、研究協力者が勤務する愛知県立大府養護学校において、ICTを活用した実践授業を実施し、インターネットやDVDによるコンテンツの利用、ビデオチャット、プロジェクタと動画・デジタルカメラなど、児童生徒の実態(病状・体調、学習経験)や病院の環境に合わせた様々な形態にて実践授業を行った。 特殊教育学会で自主シンポジウムを行い、成果の公開を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実践については順調に推移している。
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Strategy for Future Research Activity |
実践校の全教員が実践授業を行えるように、タブレットPC(iPad3/iPad mini)およびモバイルルータ、また、Windows8搭載PCを購入する。 京都市立桃陽支援学校等の他校を訪問し実践内容について情報交換を行うための旅費等に使用する。 実践成果の中間的報告として、国内学会および国際学会で報告するための参加費・旅費等に使用する。
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Causes of Carryover |
視察地を1つ増やしたことに伴い、ノートパソコン購入を先送りしたため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
ノートパソコンを購入する
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Research Products
(2 results)