2017 Fiscal Year Annual Research Report
A study for the students under medical treatment in hospital to bringing up compitencies in class with ICT
Project/Area Number |
15K01113
|
Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
福本 徹 国立教育政策研究所, 生涯学習政策研究部, 総括研究官 (70413903)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滝川 国芳 東洋大学, 文学部, 教授 (00443333)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | ICT / 病院訪問教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
ICTを活用することで、病院内でも児童生徒が意欲的に活動し、体験的な活動を補うことができるという仮説のもと、児童生徒の実体験を補うための学習活動や方法について実践した。また、思考力・判断力・表現力を効果的に育成する方法についても実践を深めた。 平成29年3月に公示された新学習指導要領では、資質・能力の育成として、知識及び技能、思考力・判断力・表現力等、学びに向かう力・人間性等の3つの柱が示された。病院訪問教育の限られた時間内で、資質・能力、とりわけ、思考力・判断力・表現力の育成を効果的に目指す必要が生じてきている。ICTの活用については、総則において情報活用能力は「学習の基盤となる資質・能力」という位置づけがなされ、情報機器を効果的に活用する能力の育成もまた求められてきている。そこで、思考力・判断力・表現力等の育成だけに限らず、資質・能力の3つの柱のそれぞれについて、ICTを効果的に活用することで育成できた。思考力・判断力・表現力等については、限られた時数であるが、ICT機器を使った効果的な提示だけでなく、発問によって思考を促すことや、他の児童生徒との交流活動を仕組むことによって、様々な表現活動を行うことができた。 資質・能力を育成するための授業設計としては、まず、「モデルの提示」や「体験の代行」に分類される活動では、 実体験が不可能な部分のみ「ICTに置き換え」「代用」する、実体験と仮想体験を最適化した活用をデザインすることが求められる。「教師の説明資料」と「体験の代行」を組み合わせての活用では、ICTを活用して説明する時間の短縮を図り、その短縮された時間を実験や調べ学習等 の「体験の代行」に充てている。 交流活動では、「体験の代行」だけではなく双方向性を加味した「意思疎通」が有効であった。
|
Research Products
(4 results)