2016 Fiscal Year Research-status Report
文化施設におけるマンガ展示手法の共有のためのツール開発に向けた研究
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15K01152
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Research Institution | Kyoto Seika University |
Principal Investigator |
伊藤 遊 京都精華大学, 付置研究所, 研究員 (70449552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷川 竜一 金沢大学, 新学術創成研究機構, 助教 (10396913)
村田 麻里子 関西大学, 社会学部, 教授 (50411294)
山中 千恵 仁愛大学, 人間学部, 准教授 (90397779)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | マンガ / マンガミュージアム / 展示手法 / 展覧会評価基準 / 巡回展スタディーズ |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)「韓国漫画映像振興院」(韓国・プチョン)における国際会議「グローバル漫画都市ネットワーク」にて、(A)日本におけるマンガミュージアムの紹介、および(B)2030年の「漫画都市」におけるマンガミュージアムの役割について発表。同会議に参加の7ヶ国(韓国、中国、イタリア、スペイン、フランス、アメリカ合衆国)のマンガミュージアムおよびマンガフェスティバル関係者と交流した。 (2)韓国・ソウルにて韓国マンガの原画コレクター・キム・ユンヨン氏に、韓国・スウォンにて韓国マンガコレクター・チョ・ソクマン氏に、コレクションの収集方法や保存方法などについて、インタビューを実施した。 (3)2016年度の個別テーマとして設定された「巡回展スタディーズ」の一環として、「京都国際マンガミュージアム」に巡回された「『描く!』マンガ展 ~名作を生む画技に迫る―描線・コマ・キャラ~」における展示プランをシュミレーションするため、(A)「川崎市市民ミュージアム」にて開催された同展を見学、(B)研究会を実施した。 (4)「スヌーピーミュージアム」などの国内外マンガミュージアムおよびマンガ展の見学を実施した。展覧会における新しい知覚体験について考えるため、体験型ミュージアム「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」に参加した。 (5)(1)~(4)を踏まえ、本研究事業の最終目的である、マンガ展を制作するにあたっての手法の抽出を議論する研究会を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね順調に進んでいるが、年1回発行予定であった『マンガ展評論』の刊行は、インタビュー調査などのコンテンツが思った以上に充実したため、遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで実施した施設・展覧会見学および学芸員・マンガコレクターらへのインタビューなどの調査を踏まえ、展覧会の評価基準およびマンガ展を制作するにあたっての手法の抽出を行い、それらを公開するための場の構築を目指す。
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Causes of Carryover |
研究報告冊子『マンガ展評論』の発行が遅れたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
データ作成はほぼ終了しているので、本年度はそれを完成させ、印刷および発送を行う。
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