2017 Fiscal Year Annual Research Report
Change of coral reef environment caused by expansion of seagrass
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15K01170
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Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
長谷川 均 国士舘大学, 文学部, 教授 (80208496)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 海草藻場 / 空中写真判読 / 画像解析 / UAV(ドローン) / 衛星画像 / 環境変化 |
Outline of Annual Research Achievements |
3年目の最終年となった2017年度は、沖縄本島北東部と久米島での現地調査を実施した。また、空中写真、衛星画像の判読を行った。沖縄本島では、継続して調査を実施してきた名護市嘉陽海岸、国頭村赤崎海岸においてUAVによる空撮とスノーケリングによる現地調査を実施した。これらの海域を中心として、1940年代以降の空中写真の解析から60年以上にわたり海域の変化を追跡しようとした。また、数年間のUAVによる近接撮影により、短期間の詳細な変化を追跡しようと試みた。嘉陽海岸を例に取ると、ここ数年間で藻場の面積は年々増大する傾向にある。一方、ホンダワラ藻場は年によって面積が劇的に変化することがわかった。季節変化より、年変化が大きくこの原因は突発的な台風や低気圧の接近に伴う暴浪の影響かもしれないが、原因を明らかにするには至っていない。 久米島においてはUAVによる空撮で、全長4kmにわたるハテノハマ洲島周辺の近接画像を撮影することに成功した。また、2015-2018年のSENTINEL衛星画像20時期を基に、洲島の季節的変化に関する知見を得ることができた。さらに、1953年以降の空中写真の画像処理から、長谷川(1990)以降の洲島変化に関する新しい知見を得ることができた。これらの成果の一部は、H30年度の地球惑星連合大会で発表する予定である。 なお、3年目の実施する予定にしていた、他の沖縄本島周辺の離島の現地調査は、資金不足により実施できなかった。しかし、2年目で実施した離島調査や、空中写真や衛星画像の判読によって問題なく計画は遂行できた。現在も判読作業を継続している。 Webで閲覧・印刷できる国土地理院の空中写真は、今回の作業では解像度が不足するシーンもあったが、概ね有効に使用することができた。Web上の空中写真を活用するという試みに関しては、当初の計画通りにすすめることができた。
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Research Products
(3 results)