2015 Fiscal Year Research-status Report
中~高解像度DEMを用いたグローバルな防災に資する全球の自動地形分類図の作成
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15K01176
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Research Institution | Geospatial Information Authority of Japan (Geography and Crustal Dynamics Research Center) |
Principal Investigator |
岩橋 純子 国土地理院(地理地殻活動研究センター), その他部局等, その他 (90391698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神谷 泉 国土地理院(地理地殻活動研究センター), その他部局等, その他 (80370815)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | デジタル地形分類図 / 世界の地形分類図 |
Outline of Annual Research Achievements |
地形分類に使用する標高データを収集し、精度のばらつきについてドキュメント等から調査すると共に穴埋め等の加工を行い、地形分類用の250mメッシュDEMを全球について作成した。分類の基礎となる傾斜等の地形量のデータを作成した。これらは今後の地形分類の基礎となるデータである。 日本・東アジアの中~小縮尺の地質図・地形分類図データの他、研究協力者を通じてカリフォルニアの地質図データ及びVs30カテゴリマップを収集した。その他参考となる主題図情報の所在(ウェブ上のものを含む)について確認した。地形量のデータと地質図等を比較し、区分可能な地形種について見通しを立てた。なお250mメッシュのスケールでは、地形量の計算にあたって、熱帯地域の火山に見られる侵食の激しさ、氷河地形や大陸楯状地に見られる日本のような温帯造山帯との地形形成機構の違いなど、地域差による影響が今後分類に際して問題となってくることがわかり、対策を検討中である。 東アジア・東南アジア及び米国東海岸について、地形量のラスタデータセットを用いてオブジェクトベースの領域分割を行い、ポリゴンを作成した。その際、分割に際してのウェイトの掛け方やパラメータ設定、ポリゴンのスケールについて、最適な条件を主に日本とカリフォルニアを対象に試行錯誤し決定した。ポリゴンに格納すべき統計情報の選択についても、分類を便宜的にk-means clusteringで行い試行錯誤しながら検討しており、概ね方向性が定まった。さらに、分類手法そのもの(clusteringか、閾値処理か等)についても検討を行った。国土地理院談話会にて研究発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成27年度は常総地区の洪水災害における災害対応など突発的な事項のため研究が遅れがちであった。相手方の都合で米国の研究協力者の招聘が延期となり行えなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究時間の確保に努めると共に、平成28年度中に試作図を完成させ論文にまとめる。連携研究者等とさらに情報交換をすすめ、使用するソフトウェアに習熟し作業を効率化する。 米国の研究協力者の招聘は最終年度に行う予定である。
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Causes of Carryover |
相手方の都合で米国の研究者の招聘が行えなかった。 宿泊旅費を必要とする学会発表を行わなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
米国の研究者の招聘は最終年度に行う予定。
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