2016 Fiscal Year Research-status Report
生産・在庫システムにおける要素間の関連性ーーセル生産を例にして
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15K01209
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Research Institution | Tokyo City University |
Principal Investigator |
郭 偉宏 東京都市大学, 環境学部, 教授 (30315618)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | セル生産 / モデリング / 関連性 / 最適化 / 事例研究 / サーベイ / イノベーション / 製造システム |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は研究成果が著しい一年であった。 まず、本研究の目標の一つがトップジャーナルに研究成果を掲載し、世界に認めてもらうことであるが、見事に達成できた。我々のセル生産に関する論文はJOM(Journal of Operations Management)に掲載した。JOMは現在経営工学分野の国際雑誌の中、MS,ORを抑えて、世界ナンバーワンの雑誌である。論文は以下の通りである。 Lessons from Seru Production on Manufacturing Competitively in a High Cost Environment, Yong Yin, Kathryn E. Stecke, Morgan. Swink and Ikou Kaku, Journal of Operations Management, 49-51, 67-76, 2017. これにより、セル生産のいう日本語がSERUとして世界的に通じるようになり、誇れる成果である。 次に、平成27年度から続いていた文献サーベイが完成したことである。2年かかって膨大な日本語の資料(本、雑誌、新聞、CiNii及びネットサイト)から、合計1500点以上のセル生産に関連する資料を収集できた。今後はこれらの資料を精査し、セル生産の本質に関する調査を行い、続けてトップジャーナルに投稿して、本研究の世界的な地域を確立することを目指して行く。 以上は本研究の2大成果となっているが、計画中のセル生産に関する理論解析や特性分析、さらに関連性に関する研究は順調に進めていて、一部の成果を公表している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
一番の理由はJOM(Journal of Operations Management)に研究テーマであるセル生産に関する事例研究を掲載したことである。くどいようであるが、JOMは現在経営工学分野の国際雑誌の中、MS,ORを抑えて、世界ナンバーワンの雑誌である。予定は計画期間中に掲載できればと考えていたが、一年前倒しで実現できた。 それ以外は概ね計画通りに実施している。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画は関連性を念頭にしたセル生産システムのモデリングが中心であった。しかし、文献サーベイに収集できた資料の量が予想以上なものがあり、それらを解析し、まとめて行くのはもっと時間が必要と考えている。前述のように今後はこれらの資料を精査し、セル生産の本質に関する調査を行い、続けてトップジャーナルに投稿して、本研究の世界的な地域を確立することはもっと重要である。そのために、調査のフレームワークを構築し、データによる検証をまずすべきか。そのために、従来のモデリングの研究は協力チームに重点を移して、我々はこの膨大な資料をデータマイニング、統計、数理など様々な技術を駆使して解析して、セル生産のあるべき姿を明らかにし、トップジャーナルに公表する。
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Causes of Carryover |
当初キューバで開催されていたPOMS国際学会に参加するために、論文を投稿し、受け付けられていた。しかし、学校の行事などで日程が衝突して断念した。そのために、計画した予算を使えきれなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
セル生産に関する資料を収集したが、それらを整理するのに人手がかかり、また専門家の意見を取り入れる必要がある。そのために、共同研究者である同志社大学の殷教授を2回招いて、アドバイスをいただく計画を立てていて、この金額は旅費と謝金に使用する。 7月と11月に 同志社大の殷教授を招いて、研究セミナを開催。旅費と謝金を負担する。 余った金額はデータ整理用の媒体やソフトに使用する。
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