2015 Fiscal Year Research-status Report
海岸防災林の力学モデルと成長モデルを組み合わせた津波抵抗性の評価
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15K01254
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Research Institution | Hokkaido Research Organization |
Principal Investigator |
鳥田 宏行 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 森林研究本部林業試験場, 支場長 (50414264)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 幹折れ / 根返り / 海岸防災林 / 樹幹内応力 / 細り |
Outline of Annual Research Achievements |
海岸防災林の立木の被害形態の一つである幹折れに関して、樹幹内応力を解析し、樹幹形状と幹折れ位置に関する検討を行った。樹幹の細りを考慮しない場合では、常に樹幹内の曲げ応力分布は根元で最大となり、幹折れ位置は根元に推定される結果となった。一方、樹幹形状に細りを考慮した場合では、樹幹内応力分布は細りの程度によって変化し、幹折れ推定位置も変化した。樹幹の細りが応力分布へ与える影は大きく、幹折れ位置の推定には、樹幹の細りを再現する必要があることが明らかになった。また、津波を受けた際の立木の根返りに対する抵抗性を評価するため、カシワとクロマツに関して立木の引き倒し試験を実施した。根返りに関するモーメントは、D2H(D:胸高直径、H:樹高)と強い相関があることが示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画していた通りに研究調査が進展した。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度も引き続き計画通りに研究調査を実行する。
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