2017 Fiscal Year Research-status Report
3次元画像投影と近赤外線マーキングによる新規イメージガイド手術支援システムの開発
Project/Area Number |
15K01294
|
Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
穴山 貴嗣 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 准教授 (30403893)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | ナビゲーション手術 / 近世外線蛍光 / 早期癌 / 低侵襲手術 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、基礎実験により最適化された、近赤外線蛍光物質の希釈濃度・投与量を基に、大動物実験施設での生体ブタモデルによる 前臨床試験を施行した。結果、体内の各臓器に留置・注入した近赤外線マーカーの局在を、専用硬性カメラにて可視化した。マーカーから発せられる蛍光を可視化できる組織最大深度について、各臓器において検証した。この研究成果は2018年4月に開催された日本外科学会学術集会において、Late breaking abstractとして発表した。 また、肺内の微小病変に対する近赤外線マーカーの留置と、マーカーを含む病変を低侵襲手術において切除する本研究コンセプトの一部について、その臨床応用例をまとめて海外英文雑誌に原著論文として投稿し、掲載された。 また肺内微小病変の蛍光記述と3次元画像投影によるイメージガイド低侵襲手術の研究コンセプトと臨床Pilot studyの成果を中間報告として2018年5月17日に日本呼吸器外科学会総会にて公表した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成29年度には、予定していた大動物を用いた前臨床試験を施行し、全国学会(日本外科学会学術集会)において発表した。また、肺に関する実験成果は原著論文として、海外学術雑誌に掲載されるなど、研究は順調に進展している。
|
Strategy for Future Research Activity |
大動物実験での成果を基に、臨床においては手術摘出臓器を用いた検討を行う。近赤外線マーカーを臓器外から近赤外線蛍光を検出できるための マーカーの留置深度限界について明らかにするために、病理組織学的検討を加える。成果は原著論文として海外学術雑誌に公表する。
|
Causes of Carryover |
少額の次年度使用額が生じていますが、次回の動物実験にかかわる費用に充当する予定です。
|