2019 Fiscal Year Research-status Report
3次元画像投影と近赤外線マーキングによる新規イメージガイド手術支援システムの開発
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15K01294
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
穴山 貴嗣 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 准教授 (30403893)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | イメージガイド手術 / 近赤外線蛍光 / ハイブリッド手術室 / コーンビームCT / 低侵襲手術 |
Outline of Annual Research Achievements |
この研究の成果として、広く臨床応用可能で、簡便かつ有用性の高いイメージガイド手術システムの開発を進め、臨床医療における有用性を国内外の関係学会において発表するとともに、原著論文として報告した。具体的には、以下の特徴を有するイメージガイド技術を開発した。1. 手術固定体位の条件で体内の構造物の3次元情報を取得できるコーンビームCTデータ再構成のシステム・手法の構築 2. インドシアニングリーンの局所への微量注入による体内の任意の部位を「点」でマーキングし1による注入部位の3次元位置情報を取得する。 3. 各臓器およびインドシアニングリーン蛍光マーカーの位置情報を含む三次元CTを定位的に患者体表面に投影するProjection mapping技術の開発 4. 200倍希釈インドシアニングリーン蛍光の硬性胸腔鏡による可視化 この技術により実現可能となった技術の一つとして立体実質臓器である肺内の標的病変を蛍光マーキングののち、手術体位においてcone-beam CTを撮影、3D情報を得て、手術術野の体表面にマーキング部位と病変を含む体内の位置情報を直接投影表示することで、術野から病変の位置を一目瞭然に認識し、適切な位置からの低侵襲手術アプローチを可能にした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通りに進行し、目的の成果を得た。
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Strategy for Future Research Activity |
試作機として制作した3Dイメージの術野投影のためのProjection mapping systemについては製品化を目指す。また本研究では、マーキング物質としてインドシアニングリーン蛍光を活用したが、注入箇所への滞留時間に限界があるため、現在は、新開発した近赤外線蛍光材料(固形物)による新しいマーキング技術を開発中である。
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Research Products
(7 results)