2017 Fiscal Year Research-status Report
温熱負荷した運動時の活性酸素種とインターロイキン6分泌の関係
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15K01383
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
伊藤 倫之 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (90305566)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬渕 博行 和歌山県立医科大学, みらい医療推進センター, 研究員 (50365508) [Withdrawn]
川邊 哲也 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (60508034)
伊藤 文昭 サンスター株式会社ヘルスサイエンス研究所, オーラルケア/医薬品グループ, 特任研究員 (80111764) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 活性酸素種 / 運動 / Fe-ROMs法 / 酸化HDL |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度においては、当初、活性酸素種の測定方法の予定であったi-STRAP法にかわり、前年度に新たに申請者らによって考案されたFe-ROMs法を用いて、実際の運動中の酸化ストレスが上昇するかについて検討を行った。今年の研究の目的は、暑熱環境下の運動で活性酸素種が増加するか、またその時のIL-6やカテコラミンの変化を測定し、その関係を明らかにすることである。 被験者は、19~22歳、平均年齢20.5±0.3歳、身長174.3±1.2、体重67.8±2.5kgの男性16名である。運動は、最大酸素摂取量の40%の運動負荷強度で、自転車エルゴメーターを用いて行った。安静座位で30分経過したのち、36℃の暑熱環境下で20分の運動を4セット行った。セット間は、10分おいた。 Fe-ROMs法による活性酸素種、酸化LDL、IL-6などの測定目的で、運動開始前安静、運動1セット目終了後、運動2セット目終了後、運動3セット目終了後、運動4セット目終了後、そして、運動終了1時間後に採血を行った。 前述の運動を行ったのち血液は、-80℃で冷凍保存した。すでに延長申請を行っている通り、受理済みであるが、分担研究者の退職に伴い、新たに開発したFe-ROMs法の測定ができない状況となった。現在、申請者が測定できる環境に機器等の整備中であり、測定技術習得中である。現在機器がほぼそろい、予備測定を行っている段階であり、本格的に指導を受け、技術獲得し、今回の運動負荷研究で採血した検体の分析を予定している。Fe-ROMs以外の酸化LDL、IL-6などの測定項目は、外注予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前述の通り、運動負荷研究はすでに終了している。しかし、すでに延長申請を行って、受理済みであるが、分担研究者の退職に伴い、新たに開発したFe-ROMs法の測定ができなくなった。そのため、申請者が測定できる環境に機器等の整備し、測定方法の技術を習得中の状況である。現在機器がほぼそろい、予備測定を行っている段階であり、今後、今回の運動負荷研究で採血した検体の分析を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、マルチ検出プレートリーダーがすでに納品され、稼働チェックが終了した。恒温槽などがないため、安定した状態での研究ができていないが、予備測定で、信頼される結果が得られている。今後は、遠心機、蒸留水などの細かい物品の充実を図り、本研究測定に入る予定である。
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Causes of Carryover |
共同研究者退職により昨年度新しく考案したFe-ROMs法での酸化HDL測定が困難となり、申請者の所属する施設に機器を準備した。現在測定技術を獲得中であり、昨年度温熱負荷下での運動研究は終了しているが、その際採取した血液分析がまだ終了していない。そのため、Fe-ROMs法だけでなく、外注で測定予定だった酸化LDL、IL-6を初めとした項目は、Fe-ROMs法の分析が終了後に残りの検体で測定予定だったため、まだ測定依頼に至っていない。今年度、Fe-ROMs法の測定技術を獲得し、検体での酸化HDL測定が終了したのちに、外注での測定を依頼する予定のため、残額が生じている。
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