2017 Fiscal Year Research-status Report
日常生活における麻痺手の使用を促すための行動変容システムの開発研究
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15K01425
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
友利 幸之介 東京工科大学, 医療保健学部, 准教授 (90381681)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 登志夫 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (40244090)
竹林 崇 吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (90780510)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 加速度 / 麻痺 / 上肢機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
開発したアプリを不具合等の修正を行った.また今年度は,東京工科大学コンピュータサイエンス学部の研究協力者と9軸加速度計の開発ならびに解析ソフトの開発を行った.加速度計は,上肢使用頻度を測定するために長時間使用できるよう改良した.また,本加速度計を使用し,上肢使用に関する基礎実験を行った.本大学学生を対象に,上肢使用時の姿勢角や加速度について検証した.具体的には,日常生活における手を使用する作業活動14項目(スプーンで食べる,洗髪,字を書く,ドアを開ける,等)を模擬的に実施し,姿勢角,角速度,加速度のデータから,有意味の上肢活動と無意味の上肢活動(歩行や体動に伴う上肢の動き)を判別するアルゴリズムを検証した.基本的には,姿勢角x軸(矢状面上)の-90~+90度の範囲にて,上肢使用最頻値を求め,その範囲内での合成加速度を計測した.また,無意味な上肢活動として,歩行,階段昇降,立ち上がりなどの基本動作を計測し,規則的な動作を検出し,それらを除外するアルゴリズムを検討した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
提携を結んでいた企業の協力体制が得られず,機器開発に時間を要しているため.
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Strategy for Future Research Activity |
企業との協力体制が得られず遅れているが,別に共同研究先が確保でき,現在加速度計を用いて上肢の生活での使用頻度を把握する研究に着手している.30年度で上肢使用頻度測定のためのアルゴリズムを作成を目指す.
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Causes of Carryover |
今年度アプリ開発を委託する予定だった業者との調整ができず,予定金額より余剰金が発生したが,別途研究者との共同開発に当てるため,次年度も予算が必要となる.基本的には,加速度計開発に要する機材代,被験者への謝金,成果発表に要する費用などに当てる予定である.
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Research Products
(4 results)