2018 Fiscal Year Annual Research Report
Research of the use actual situation and the satisfaction of the walk aid in the elderly people institution user
Project/Area Number |
15K01463
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
北島 栄二 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 教授 (10513468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 登志夫 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (40244090)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 福祉用具・ 支援機器 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年10月に台湾で開催されたAPOTS 2017で発表した研究内容について、論文執筆を行った。2019年5月以降、海外雑誌へ投稿を予定している。 〇論文名「The use of balance ability testing in selecting the appropriate walking aid for old people under primary nursing care using walking trolleys」 〇アブストラクト 〔目的〕本研究は,シルバーカー(Sカー)と歩行車の使用者のバランス能力を検査し,その課題を明らかにすることを目的とした.〔対象〕通所リハ施設を利用するSカーと歩行車の使用者で包含基準を満たす者を,バランス能力検査と福祉用具満足度評価の対象とした.〔方法〕バランス能力検査は,総軌跡長(LNG)とTUGを測定した.面接は,QUEST 2.0とFAI,並びに個人属性を聴取した.分析について,個人属性の群間比較は,χ2検定とt検定を用いた.重心動揺のデータからはLNGを算出した.LNGとTUG,並びにQUEST 2.0の群間比較はMann-WhitneyのU検定を用いた.QUEST 2.0の下位項目別分析はχ2検定を用いた.有意確率は5%未満とした.大学倫理委員会の承認を受けて実施した.〔結果〕要介護高齢者433名の内, Sカー群27名,歩行車群40名が包含基準を満たした. TUG値はSカー群が有意に優れていたが,LNG値は群間に有意差がなかった.QUEST 2.0のサービススコアはSカー群が有意に低値を示した.〔考察〕TUGとLNGについて群間比較を行い,使用者のバランス能力を客観的に把握できた.その結果,Sカー群に歩行車群と同等のLNGを示す者を認めた.動的・静的バランスを検査することは,歩行能力を把握する上で有効である.
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