2016 Fiscal Year Research-status Report
ロボットスーツHALを用いた転倒予防トレーニングの開発と有効性に関する研究
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15K01465
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
西村 正彦 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60597889)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片桐 千秋 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00443664)
石内 勝吾 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10312878)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | リハビリテーション / ロボットスーツ / バランス / 転倒 |
Outline of Annual Research Achievements |
中枢神経障害などにより下肢運動機能障害を呈した障がい者や下肢機能が衰えた高齢者の転倒は、重篤な生活障害を引き起こすだけでなく、転倒により死亡することもあり軽視できない問題である。 本研究課題では、移動支援装置であるロボットスーツHAL福祉用を利用した転倒防止のためのリハビリテーションプログラムの開発を目的に下肢運動機能障害を持つ患者を対象にロボットスーツHALによるトレーニングを実践した。 18歳から86歳までの下肢運動機能障害をもつ患者(45名、女性22名、男性23名)を対象にロボットスーツHAL福祉用を利用した転倒予防トレーニングを行なった。バランス機能はトレーニング実施後に有意に改善されることが示された。また、下肢機能障害に罹患してからの期間の長さによって、改善に影響する因子が異なることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度までにリクルートできた症例数は45名で、当初の計画の9割をリクルートできた。 ロボットスーツHALを利用したリハビリテーションプログラムの実施にあたって、重篤な有害事象も発生せず、安全に研究が遂行できている。
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Strategy for Future Research Activity |
リハビリテーションプログラム実施前後の主要評価項目、副次評価項目の統計解析を継続し、転倒の予防に関連する因子について解析を進める。
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Causes of Carryover |
消耗品、備品のコストを下げることに成功したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
統計解析ソフトを導入し、バランス機能の改善と関連する患者特性やその他の因子について分析を行う。
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