2016 Fiscal Year Research-status Report
糖尿病足病変予防に向けた荷重誘導トレーニング効果の検討
Project/Area Number |
15K01486
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Research Institution | Seijoh University |
Principal Investigator |
林 久恵 星城大学, リハビリテーション学部, 准教授 (80444404)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 一徳 藤田保健衛生大学, 医療科学部, 助教 (30733399)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 糖尿病足病変 / 歩行 / 足病変 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度は、歩行中の足底負荷量集中を簡便に検出する方法について検討を行った。 今年度は足底負荷量の集中を改善するための荷重誘導方法と介入効果の検討に向けて、 ①足底負荷量の集中がみられる歩行の特徴 ②足底負荷量を軽減する歩容 ③歩容を習得するための荷重誘導方法 ④簡便に歩容の変化をモニタリングする方法について検討を行った。 ①ついては足底負荷量の集中を感圧フィルムで検出した結果と歩行中の運動軌跡を加速度計にて測定した結果の関連を検討し、足底負荷量の集中がみられる対象者は特徴的な運動軌跡がみられることを確認した。②については歩行周期と足底負荷量の対応を考慮し、足底負荷量を軽減する歩容を複数条件設定したうえで、条件ごとに通常歩行と比較した際の軽減率を算出した。足底負荷量を軽減する目的で行われる機会が多い揃え型歩行については運動軌跡のタイプによって、足底負荷量の軽減率が異なることを確認した。歩容変化に伴う足底負荷量軽減の成否を判定するにあたり、健常者・高齢者・透析患者(糖尿病性腎症)の3群を設定し、最小可検量を算出したうえで軽減率の検討を行った。③については、足底負荷量の軽減が可能な歩容の習得を促す方法として、視覚からの入力・聴覚からの入力の2種類の条件を設定し検討した結果、聴覚からの入力が安全かつ有用であることを確認した。④については、足底負荷量軽減が可能な歩き方で活動できているかどうかを簡便にモニタリングする方法について検討を行い、歩行時の運動軌跡から、足底負荷量軽減の程度を推定できる可能性を示唆する所見が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国内で実施する予定の検討は概ね予定通りに進められている。介入研究については、安全性の確認を行うための時間を確保し、慎重に進めている。 海外の共同研究者とともに、荷重誘導トレーニングの方法について検討を行う計画をたてていたが、今年度は行えなかったため次年度に必ず行いたい。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究所見を踏まえ、足底負荷量の集中を改善するための荷重誘導トレーニングを実施し前向き研究により介入効果を検証する。 海外の共同研究者とともに、荷重誘導トレーニングの結果について議論を行い、実用的な介入方策を提示したい。
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Causes of Carryover |
3週間程度渡米し、海外の共同研究者とともに、試作器を用いて足底負荷量を測定し、荷重誘導トレーニングの方法について検討を行う計画をたてていたが、本務の都合上研究に必要な渡米期間を確保することができなかったため、渡航は見送り当該予算を次年度に繰り越すこととなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
最終年度となるため、米国の共同研究者とともにこれまでの測定結果、荷重誘導トレーニングの実施結果、実用的な介入方策について議論を行う目的で渡米を計画する。
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Research Products
(16 results)
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[Journal Article] 理学療法診療ガイドラインを読み解く(第17回) 糖尿病理学療法診療ガイドライン2016
Author(s)
大平 雅美, 片田 圭一, 河辺 信秀, 浅田 史成, 井垣 誠, 片岡 弘明, 河江 敏広, 永嶋 道浩, 野村 卓生, 林 久恵, 平木 幸治
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Journal Title
理学療法学
Volume: 43
Pages: 273-280
DOI
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