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2016 Fiscal Year Research-status Report

種々の日本型健康法の理論的共通点の解明と医療費に与える影響調査

Research Project

Project/Area Number 15K01513
Research InstitutionAsahikawa Medical College

Principal Investigator

杉岡 良彦  旭川医科大学, 医学部, 客員講師 (30398747)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 渡邉 勝之  明治国際医療大学, 鍼灸学部, 准教授 (50240479)
吉田 貴彦  旭川医科大学, 医学部, 教授 (90200998)
中木 良彦  旭川医科大学, 医学部, 助教 (90322908) [Withdrawn]
Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords医学哲学 / 健康法の理論 / いのちの根源 / 日本型健康法
Outline of Annual Research Achievements

本研究は(1)複数の日本型健康法の理論的実践的共通点を明らかにする、(2)年間医療費に与える影響を明らかにする、(3)実践による健康影響を明らかにする、の3つの課題から構成されている。平成28年度は、(1)の課題について中心に研究がすすめられた。特に平成28年12月3日ー4日に「人体科学会第26回大会」(大会テーマ「医学・医療を哲学する――いのちの根源を見据えて」)が行われたが、研究分担者の渡邉はその大会の事務局を担当した。その中で、大会企画シンポジウム「医学・医療を哲学する―理論編」が設けられたが、そこでは渡邉と杉岡がともにシンポジストとして発表を行った。そのなかで、現代の医学・医療には「いのちの根源」に対する洞察や配慮が十分ではないことが確認された。そして、これからの医学・医療は「いのちの根源」を見据えたものであるべきだと議論された。もちろん「いのち」に対する考えは多様であるが、ここでは「目には見えないが様々な生命現象を可能にするエネルギー」と理解することができる。そして、西洋医学、東洋医学、種々の健康法の対立ではなく対話のためには、こうした「いのち」への理解に基づいて議論が展開されるべきであることが明らかにされた。また、現代医学の人間観や科学論を正しく理解することを通じて、様々な医学体系と健康法との対話が可能となることが示された。
(2)(3)に関しては、研究代表者の杉岡が平成28年5月末で民間病院へ異動となったこともあり諸団体との交渉がなかなか進んでいないのが現状である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

理論的な課題に関しては、比較的順調に進んでいるといえるが、調査研究課題に関しては大幅に遅れている。これは、日本型健康法に含まれると我々が考えていた活動が、それぞれの地域で一か所に依頼すればそこから下部組織に連絡が取れ、それによって早急に調査が可能となるという、われわれの初期の予想が当てはまらない場合が多かったためであり、それに加えて、研究代表者が、平成28年6月に大学から民間病院に異動となったことも大きく影響している。

Strategy for Future Research Activity

本研究は研究実績に書いたように3つの課題からなるが、そのうち理論編に関しては渡邉と杉岡で密に連絡を取りながら、しっかりと研究を進めていく予定である。特に、この理論編の研究成果は「論文」やできれば「著書」として社会に公にしていくことを目指す。調査究に関しても、粘り強く諸団体との交渉を重ねて、調査研究を進めたい。特に、プロスペクティヴに医療費の調査を行うのではなく、過去の医療費を報告してもらうレトロスペクティヴな研究を中心とせざるを得ない可能性が高い。この場合には、学内の倫理審査委員会の承認後に、研究を実施する。

Causes of Carryover

理論的研究と実証的研究のうち、後者が進んでいないことが次年度使用額が生じた大きな理由である。このことは先に記したように、日本型健康法に含まれると我々が考えていた活動が、それぞれの地域で一か所に依頼すればそこから下部組織に連絡が取れ、それによって早急に調査が可能となるというわれわれの初期の予想が当てはまらない場合が多かったためであり、それに加えて、研究代表者が、平成28年6月に大学から民間病院に異動となったことも大きく影響している。

Expenditure Plan for Carryover Budget

今年度も日本型健康法に関する理論的研究を進める。そのためには、関連書籍の購入や情報収集のため種々の研究会への参加や種々の団体への聞き取り調査も必要となる。また、調査研究に関してはレトロスペクティブに医療費を調査するとしても、調査票の購入やデータ入力などの人件費、研究協力への謝金、研究者の旅費などに関しては基本的な変更はないと考える。

  • Research Products

    (3 results)

All 2016

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] 現代医学の方法論と人間観2016

    • Author(s)
      杉岡良彦
    • Organizer
      人体科学会第26回大会
    • Place of Presentation
      京都府立医科大学 稲盛記念会館
    • Year and Date
      2016-12-03
  • [Presentation] いのちに基づいた『医学・医療原論』の構築2016

    • Author(s)
      渡邉勝之
    • Organizer
      人体科学会第26回大会
    • Place of Presentation
      京都府立医科大学 稲盛記念会館
    • Year and Date
      2016-12-03
  • [Presentation] 医学哲学と臨床医学――森田療法・ロゴセラピー・内観療法――2016

    • Author(s)
      杉岡良彦
    • Organizer
      第35回 日本医学哲学倫理学会
    • Place of Presentation
      兵庫県立大学明石看護キャンパス
    • Year and Date
      2016-11-05

URL: 

Published: 2018-01-16  

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