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2016 Fiscal Year Research-status Report

小学校低・中学年における児童の笑顔あふれる運動プログラムの開発に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15K01514
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

本谷 聡  筑波大学, 体育系, 講師 (90344879)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords体つくり運動 / 運動プログラム開発
Outline of Annual Research Achievements

子ども達の深刻化する体力・運動能力の低下や運動をする子としない子の二極化等を背景に、学習指導要領が改訂され、子ども達の基礎的な体力や運動能力の育成が課題になっている。特に、小学校低・中学年においては「体つくり運動」が新たに位置づけられ、これらに対応するための具体的な運動プログラムの開発、それらの運動効果の検証、ならびに指導現場への周知が急務な課題である。本研究の目的は、運動の心地よさや喜びを味わうことを主体とした児童の笑顔あふれる運動プログラムを開発すること、また、それらの運動効果を運動生理学・心理学的に検証するとともに、ストリーミング技術を活用したデジタルコンテンツを通じて現場に伝え、その有用性について検証することである。
平成28年度は、主に日本体育学会、日本コーチング学会ならびに日本体操学会において研究課題である児童における運動の心地よさや喜びを味わうことを主体とした運動プログラムに関する資料を収集するとともに、それらに関連する研究動向について調査を実施した。また、児童ならびに大学生を対象としたオリジナル体操を試案するとともに、それらの運動効果について科学的検証を実施した。検証時には、予定していた主観的ならびに客観的運動強度を測定するとともに、心理的検証には二次元気分尺度を活用して実施前後における心理変容について調査を実施した。また、試案した運動プログラムならびに体操に関しては、VAS法による達成度・興味度・危険度の調査を実施した。なお、本研究の一部を日本体育学会ならびに日本体操学会において研究発表を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究課題のひとつである「運動の心地よさや喜びを味わうことを主体とした児童の笑顔あふれる運動プログラム」については、オリジナル用具である「伸縮ロープ」を活用した運動プログラムの開発ならびにそれらを活用した一連の体操を試案した。また、それらの運動効果を検証するため、VAS法による運動プログラム調査、二次元気分尺度を活用した体操実施前後における心理変容、ならびに体操実施中の主観的・客観的運動強度に関する調査を実施し、科学的知見を得ることができた。特に、本研究の主眼とした実施者の興味度については肯定的な調査結果を得ることができた。

Strategy for Future Research Activity

今後は、これまでの調査で得られた知見をもとに試案した運動プログラムならびに体操について改善を加えるとともに、運動の目的や実施者の体力・運動能力に合わせた運動プログラムのさらなる開発を進め、魅力ある運動プログラムの構築を目指す。また、それらの運動プログラムの映像資料をもとにデジタルコンテンツを作成し、学校などの指導現場で有用性を検証する。なお、作成したデジタルコンテンツに関しては、学校の実技指導者や体操専門家を対象にしてアンケート調査を実施する予定である。

Causes of Carryover

主な研究課題である国内外における運動プログラム調査ならびにそれらの調査を生かした楽しみながら動くことができる運動プログラム開発についてはおおむね実施できた。しなしながら、それらの指導現場に周知する際に必要となる各運動プログラムの静止画や動画の撮影が遅れたため、一部の繰越額が生じた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

最終年度となる平成29年度は、これまでの国内外における調査を継続し、魅力ある運動プログラムを開発するとともに、これらを周知するためのデジタルコンテンツを作成する。また、作成されたデジタルコンテンツに関しては、学校などの実技指導者や体操専門家を対象として、その有用性についてアンケート調査を実施し、利便性の高いコンテンツを作成する。よって、繰越額は、コンテンツ作成ならびにアンケート調査の一部に使用する。

  • Research Products

    (2 results)

All 2016

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 児童を対象としたオリジナル体操の試案に関する実践的研究―伸縮ロープを活用して―2016

    • Author(s)
      本谷聡、高岡綾子、小島瑞貴
    • Organizer
      日本体操学会第16回大会
    • Place of Presentation
      霧島自然ふれあいセンター(鹿児島県霧島市)
    • Year and Date
      2016-09-10
  • [Presentation] 伸縮ロープの用具特性を活用したペア体操の効果に関する研究 第2報2016

    • Author(s)
      本谷聡、高橋靖彦、鈴木王香、堀口文、小出奈実、相原奨之
    • Organizer
      日本体育学会第67回大会
    • Place of Presentation
      大阪体育大学(大阪府泉南郡)
    • Year and Date
      2016-08-26

URL: 

Published: 2018-01-16  

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