2016 Fiscal Year Research-status Report
近世武芸の教育的特性についての研究 -近世初期兵法書を資料として-
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15K01543
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Research Institution | Nagasaki International University |
Principal Investigator |
田井 健太郎 長崎国際大学, 人間社会学部, 講師 (00454075)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 近世武芸 / 兵法書 / 甲州流兵法 / 北条流兵法 / 山鹿流兵法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、日本の身体運動文化の変革点の一つである近世初期に焦点をあて、近世武芸がどのような過程で現代武道にも通底する教育的性質を帯びていったのかについて明らかにすることを目的とした。平成28年度は、前年度からの課題である士大夫的士分観の形成過程の検討を継続し、さらに芸道的稽古形成過程、武芸の教化システム発展過程の資料分析を開始した。研究活動実績としては次の通りである。 ①【平成28年5月】Aktywnosc Fizyczna i Zdrowie w ujeciu interdyscyplinarnym(Czestpchowa)において共同研究発表を行い(‘Selected elements of intercultural communication in the context of the meeting between science and practice in the field of rehabilitation and martial arts.)、proceedingを発行した、②【平成28年10月】5st IMACSSS International Conference(Rio Maior)において研究発表2題を行い(‘The Formation of the Warrior’s Status -Based on a Review of the Hojyo-Ryu Heiho Series-.’、‘A Study on Theory of Body in Maurice Merleau-Ponty’s Phenomenology.―From the viewpoint of ‘Waza’ in Japanese High School Baseball ―’)、proceedingを発行した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の達成度としては、予定していた資料の分析、国際学会での発表、proceedingsの発刊を行えた。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度は、士分観形成過程の研究成果をもとに、芸道的稽古形成過程、武芸の教化システムとしての発展過程についての研究をすすめ、研究成果の発表につなげる。 《29年度以降》 1.武芸の芸道的稽古形成過程(研究期間:平成27年4月-平成30年3月.日本武道学会大会、国際武道学会にて発表予定) 2.武芸の教化システムとしての発展過程(研究期間:平成28年4月-平成30年3月.日本武道学会大会、国際武道学会にて発表予定)
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Causes of Carryover |
電子機器の購入を予定していたが、本年度は代替品の調達ができたため購入を見送ったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
新年度すぐに計画していた機器を購入予定である。
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Research Products
(5 results)