2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of prevention and treatment of sarcopenia by simple strength training under blood flow restriction
Project/Area Number |
15K01553
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
安田 智洋 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 准教授 (20549604)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | サルコペニア / 骨格筋 / CT / 調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
サルコペニア対策としての現状を「調査」し、全国の実態を調べた。また、長期的な効果や安全性を確認するため、「トレーニング効果」について検討した。
<研究1:アンケート調査>【方法】日本加圧トレーニング学会に所属する施設のリーダー・指導者を対象とし、アンケート調査を実施した。【結果】有効回答は232施設から得られた。60歳代以上の高齢者が利用している施設は全体の65%であった。質問項目のうち、加圧トレーニングの効果・改善がみられた割合は、「8割以上」の施設が最も多く、「全員」、「8割以上」と「5~7割以上」の回答を併せると全体の92%を占めた。また、「加圧トレーニング実施中に気になる症状があった場合、その症状をお答えください」に対して、重篤な副作用症状の回答はみられなかった。【結論】ほとんどの施設では、加圧トレーニングによる十分な効果を感じ、重篤な副作用症状の回答はなかった。また、血流制限下トレーニングは有用な効果が期待でき、多くの高齢者も実施している実態が明らかになった。 <研究2:トレーニング効果>【方法】半月板損傷患者(50代後半)を対象とし、3年以上に及ぶ血流制限下トレーニングを実施した(下肢6種目)。【結果】患側の大腿部では、CT画像による骨格筋横断面積の顕著な増加が見られ、3年後には健側とほぼ同程度の骨格筋量に改善ことが確認された。【結論】週1回程度の血流制限下トレーニングを長期に継続すると、リハビリを必要とする中高齢者においても十分な下肢骨格筋量の改善に繋がると判明した。
<まとめ>全国では、血流制限下トレーニングを実施する際に、高齢者や患者のサルコペニア対策を想定して実施するケースも増加していると推測された。また、適切な指導者の元でトレーニングを行うと、長期間の安全性を確保しつつ、十分な骨格筋量の改善が観察され、サルコペニア予防・治療として十分であると判明した。
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Research Products
(17 results)
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[Journal Article] Short Physical Performance Battery for cardiovascular disease inpatients: implications for critical factors and sarcopenia.2017
Author(s)
Yasuda T, Nakajima T, Sawaguchi T, Nozawa N, Arakawa T, Takahashi R, Mizushima Y, Katayanagi S, Matsumoto K, Toyoda S, Inoue T.
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 7
Pages: 17425
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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