2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of new anatomical knee ligament reconstructions using with three-dimensional images
Project/Area Number |
15K01562
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
田島 吾郎 岩手医科大学, 医学部, 講師 (90382605)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀井 陽一 岩手医科大学, 医学部, 講師 (80347872) [Withdrawn]
丸山 盛貴 岩手医科大学, 医学部, 助教 (50611018)
菅原 敦 岩手医科大学, 医学部, 助教 (70740611)
燕 軍 岩手医科大学, 医学部, 准教授 (20316350)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 靱帯付着部 / 解剖 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は足関節の重要な靱帯である前下脛腓靱帯(AITFL), 後下脛腓靱帯(PITFL)の解剖学研究を行なった。遠位脛腓関節はAITFL、 PITFLにより制動される靭帯結合性の関節(Syndesmosis)で、足関節の安定性に極めて重要な役割を果たしている。近年、解剖学的なaugmentationによる修復術や再建術が行われ、より正常に近い制動性が得られることが報告されてきており、各靭帯付着部のより詳細な解剖学的構造の指標が必要であるが、未だ明らかにされていない。本研究では、3Dイメージングを用いて遠位脛腓靭帯付着部の形態学的特徴とそれぞれの中心位置を座標上で明らかににした。本研究はより解剖学的なsyndesmosisの修復術や再建術の有益な情報になると考える。 また本研究期間全体を通して、計画通り内側側副靭帯(MCL)、後斜走線維(POL)を含む後内側支持機構(PMC)、外側側副靭帯(LCL)を含 む後外側支持機構(PLC)、内側膝蓋大腿靭帯(MPFL) などの膝関節靭帯付着部の解剖学的な位置情報と骨性指標を3Dイメージ上で明らかにした。本研究の結果は、より正確で再現性のある「解剖学的再建術」への有益な情報となり、膝関節靭帯損傷の治療成績を 向上させることに寄与すると考える。しかし、これらの情報を基に有限要素3D 生体モデルを作成し、再建靭帯の長さ・緊張変化などをシミュレートする研究を行うことが今後の課題である。
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