2018 Fiscal Year Annual Research Report
The onset mechanism and response process for problematic behaviors in parents during youth sports activities
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15K01573
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Research Institution | Toin University of Yokohama |
Principal Investigator |
渋倉 崇行 桐蔭横浜大学, スポーツ科学研究科, 准教授 (30288253)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 青少年スポーツ / 保護者 / 問題行為 / 発生機序 / 対処行動 / トラブル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,①保護者の問題行為の発生機序と効果的な対処方法を理論的,実践的に検討することを通して,②保護者の問題行為への効果的な対処プログラムを開発することであった.平成30年度は,保護者の問題行為に対する対処を含めた指導者向けの研修プログラムを作成し,それを実施した. 平成29年度調査において,「不平不満」「暴力的言動」「現場介入」の3下位尺度からなる保護者の問題行為尺度が作成された.そして,それらは指導者のストレス反応の表出に影響を及ぼしていることが明らかとなっていた.これらの研究結果を踏まえて,保護者の問題行為である「不平不満」「暴力的言動」「現場介入」に関わる情報提供とそれへのストレス対処を内容に含めた研修プログラムを作成した.実施対象は協力が得られた7団体であった.研修プログラム参加者は青少年スポーツ指導者であり,各研修プログラムでは15名から50名程度の参加者があった.実施時間は90分から150分の範囲であった.また,研修プログラム実施後にプログラムに対する所感等を求める調査を実施した.調査内容は,1)年間の研修会実施回数,2)研修会の開催時期,3)過去の研修会の研修内容,4)保護者や指導者に関する問題の有無とその内容,5)本研修プログラムへの期待,6)本研修プログラムで校があると感じた内容,7)本研修プログラムで取り入れてほしい内容,等であった.今後は,これらの調査内容を参考にするなどして研修プログラムを再構成するとともに,研修プログラム参加前後における指導者の心理的ストレスの推移,あるいは保護者自体の変化を調査内容に新たに加え,保護者の問題行為に対する効果的な対処プログラムの開発に努めていく.
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Research Products
(1 results)