2016 Fiscal Year Research-status Report
スポーツ組織の支援をめぐる諸様相と社会システムの形成・再編成・進化プロセスの解明
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15K01576
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| Research Institution | Ritsumeikan University |
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Principal Investigator |
長積 仁 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (80274190)
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2015-04-01 – 2020-03-31
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| Keywords | 支援 / 支援の失敗 / 総合型地域スポーツクラブ / 組織の自律性 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、わが国のスポーツ振興において重要な役割を担う非営利組織に焦点を当て、その組織特性を把握した上で、スポーツ組織への支援をめぐる様相を捉えることを目的としている。本年度は、非営利組織の中でもわが国が20年以上もスポーツ政策を推進する中心的な存在として位置づけてきた総合型地域スポーツクラブに焦点を当て、会費や自己財源率の推移、またこのクラブの設立の経緯やこれまで設立されたクラブのうち、86ものクラブが組織の廃止に至っている（文部科学省, 2015）ことなどを鑑みながら、支援の在り方と支援が失敗するパターンを先行研究や有意抽出によるケーススタディなどに基づき、分析した。その結果、(1)支援方策が受容されない、(2)何が変わり、何が役立ったのかという評価方法が明示されない、(3)支援方策が受容され、それを実行しても期待される効果がなかなか現れない、(4)画期的な方策が時間の経過とともに劣化し、有効でなくなる、あるいは、新たな方策を転じるような新しいエネルギーが生まれない、(5)組織間のコンフリクトが生じて、新たな困難や課題が生まれてしまうといったことがスポーツ組織の支援を機能させていないことが明らかになった。中でも「組織の自律性」を阻むような事態につながるケースも見受けられた。これまでの研究の経過を踏まえて、明らかになり始めた支援をめぐる様相とその要因間の関係性について、条件設定を考えた上で、非営利組織に対する質問紙調査を実施し、定量的に実態の把握、分析を試みる。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ケーススタディは、幾つか進んでいるものの、定量調査を実施するためのサンプリングの困難性などにより、定量調査が実施できていないため。
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| Strategy for Future Research Activity |
ケーススタディを積み重ねると同時に、遅れている定量調査を実施する。
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| Causes of Carryover |
実施する予定であった定量調査を執り行うことができなかったため。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年度に定量調査を実施する。
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