2018 Fiscal Year Annual Research Report
Motion analysis of breaststroke swimming based on grading ability
Project/Area Number |
15K01590
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
大庭 昌昭 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (40303094)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | グレーディング能力 / コーディネーション / 主観的努力度 |
Outline of Annual Research Achievements |
水泳運動中のグレーディングに関わり表出する主観と客観のズレを解明し、実際の競泳コーチング現場で活用していくことを研究全体の目標とし、本研究においては、中・高強度水泳運動中のグレーディングに関与する泳動作特性を明らかにすることで、競泳レースにおける努力度利用に関する実践的示唆を与えることによるパフォーマンス向上の可能性を検証することが目的であった。 研究実施計画においては、二つの課題設定(努力度の提示方法の違いの影響と平泳ぎにおけるコーディネーションの影響)をし、研究に取り組んだ。結果としては、努力度の提示方法の違いについては、主観的な感覚を5~10%といった細かな段階分けで行ったが、それでは明確な違いを得ることが難しかった。一方、平泳ぎにおけるコーディネーションの変化は、他の泳法に比べ大きくグレーディング能力に影響する可能性があることが示唆された。泳者は、どうしても全力で泳ぐ際に、ストローク頻度(回転数)を増加させがちであるが、特に平泳ぎにおいては、至適なコーディネーションになるよう特に配慮する必要性があるという実践的な知見を得ることができた。 上記のような研究結果を、「13th Biomechanics and Medicine in Swimming, 2018」や「3th Asia-Pacific Conference on Coaching Science, 2018」において発表し、大きな成果を挙げた。 今後の課題としては、今回得られた結果が、より多くの対象者(競技レベルの違い等)においても同様の結果が得られるのか、対象者を増やして検討していくことである。
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