2016 Fiscal Year Research-status Report
身長が高いと本当にバスケットボールのシュート成功確率は高いのか?
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15K01601
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
中嶽 誠 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 先任准教授 (60622165)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | バスケットボール / シュート成功確率 / リングの高さ / 長身者の有利性 / シュートの距離 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでにリングからの水平距離を変えた際(1.0m、2.5m、4.0m、5.5m、7.0m)のシュート成功確率の変化について実験を行っており、いずれの水平位置においても身長とシュート成功確率の間に正の相関関係は確認されなかった。 そこで、本学バスケットボール部男子12名を対象に、リングの高さを変化させてシュート成功確率を調べた。この実験では、3.05m、2.85m、2.65mの3段階の高さのリングを用意した。また、エンドラインからの距離を8.3m、5.8m、3.3mの3箇所とした。3箇所の距離から3段階の高さでそれぞれ60本ずつ、合計540本のシュート成功・不成功を記録した。実施順序は順序効果を考慮し、カウンターバランスで対処した。 現在は、得られたシュート成功確率のデータを解析中である。そしてこの分析により、「身長の有利性はリングとの相対的な位置関係によって説明できるか」という疑問を具体的に解決することができる。以上のことからシュート成功確率に対する長身者の有利性について結論を得る。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度の研究計画では、リングの高さを変化させてシュート成功確率を調べることであった。この実験により、リングとの相対的な位置関係によるシュート成功確率についてのデータを得ることができたので、おおむね順調に進展していると判断する。
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Strategy for Future Research Activity |
今回の実験により、水平方向の結果と合わせて「身長の有利性はリングとの相対的な位置関係によって説明できるのか」という疑問をより具体的に解決することができる。実験とデータ解析によって、シュート成功確率に対する長身者の有利性について結論を得る。スポーツ・体育系学会及び同分野の学術誌への掲載通して本研究の客観的評価を得て、ゴール到達とする。
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Causes of Carryover |
実験に使用するバスケットゴールが、学内施設工事により収納場所が確保できず、購入が遅れたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
バスケットゴールは本年度中には購入が終了し、年度末には実験を実施することができた。 最終年度として、実験データの解析を行い、成果発表等に使用する予定である。
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