2019 Fiscal Year Annual Research Report
Genetic education to prevent impediments in youth sports
Project/Area Number |
15K01674
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
村田 成範 武庫川女子大学, 薬学部, 教授 (80280999)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 遺伝子教育 / スポーツ障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
5年目の教育活動として、所属大学の初期演習等3回、小学校主催2回(小学生対象、一部保護者)に対して、遺伝子検査・遺伝子教育を含むゲノム科学リテラシーセミナーを開催した。これまでの改良点を活かしつつ、運動機能や熱代謝といった常に意識できる形質についても遺伝子と形質を説明する教材を活用できた。これまでスポーツによる外傷と熱中症重篤化などの代謝障害を対象としてきたが、女子アスリートで問題になっている女性ホルモンの障害について問題提起するため、生理周期や生理痛に関連する遺伝子群について実験系を最適化した。スポーツ障害と組み合わせる選択肢を増やすことができた。一方で、過去実績のある中高一貫校だけでなく、昨年度の文化祭後に連絡を取り合っていた高校もあったが、出前実験を含む出張授業を学年末の2月後半~3月で調整中であったため、コロナウイルスの影響で中止となった。それにより準備していた実験資材を活用するため、助手・大学院生とともに実施予定だった作業について研究室内での模擬授業・実験を実施して、発言の仕方や専門用語の取り扱い、作業の分担・効率化など協議した(大学院生の登学禁止前に実施)。遺伝子検査と同時に高発熱時に関するアンケート調査を実施したが、遺伝子タイプとの相関性検証に用いる重症事例は僅かだった。昨年度実施の私立校とは、授業再開後の安定した時期になるが、PCR実験を含む遺伝子検査について出前実験ができるよう調整している。 終盤の2月に入りコロナウイルスの検査でPCR法が毎日のようにメディアに取り上げられたため、高校関係者や大学のスポーツサークルなどからの問い合わせが多くなり対応したが、実際に対象となる生徒やアスリートに教えられる機会を設定することは現状ではできなかった。
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