2017 Fiscal Year Annual Research Report
The development and the effect of depression prevention program for school teachers
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15K01680
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
種市 摂子 東京大学, 教育学研究科, 特任助教 (20618524)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
布山 毅 東京藝術大学, 大学院映像研究科, 教授 (10336654) [Withdrawn]
安藤 俊太郎 公益財団法人東京都医学総合研究所, 精神行動医学研究分野, 研究員 (20616784) [Withdrawn]
東郷 史治 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 准教授 (90455486)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | うつ病 / 教職員 / 運動 / 啓発 / 動画 / マインドフルネス |
Outline of Annual Research Achievements |
本調査の実施に際し、英語圏を中心にうつ病の治療ガイドラインを参考に、うつ病の予防・改善における最新の情報を収集した。その中でも、オーストラリア・ニュージーランド、カナダのうつ病の臨床ガイドライン、世界生物学的精神医学会ガイドラインは、運動によるうつ病の改善効果についてのエビデンスレベルおよび推奨基準ともに記載されていたため、これをうつ病予防プログラムの参考とした。また、ガイドラインの他、論文、WEBも含めて情報を収集した。その上で、首都圏の小中学校で養護教諭、一般教諭、校長、教育委員会へのインタビューを行った。以上の結果を踏まえて、教職員(公立学校・公立の教育支援センター・私立学校を含む)を対象とした動画とリーフレットによるうつ病予防プログラムを開発した。うつ病予防プログラムでは、運動によるうつ病予防効果についての情報提供を中心に行い、知識向上および行動変容への効果を検証した。具体的には、動画視聴やリーフレットを通して知識向上や行動変容がみられるか否か、行動変容がみられた場合、どのような関連要因があるかについて、質問紙による調査を行った。その結果、動画やリーフレットによる知識向上がみられたが、行動変容には、運動習慣について周囲の人とコミュニケーションが重要であると示唆された。さらに、うつ病予防プログラムの一環として運動以外にマインドフルネスのエビデンスについても情報収集を行い、教職員を対象にマインドフルネスについての情報提供を図った。
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