2018 Fiscal Year Annual Research Report
Factors influencing health behaviors of university students: Results from a three-year longitudinal study
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15K01681
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
笠巻 純一 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (00456344)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西田 順一 近畿大学, 経営学部, 准教授 (20389373)
松本 裕史 武庫川女子大学, 健康・スポーツ科学部, 准教授 (20413445)
笠原 賀子 長野県立大学, 健康発達学部, 教授 (90194711)
宮西 邦夫 新潟県立大学, その他, 名誉教授 (70018836)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 栄養 / 生活習慣病 / 縦断調査 / 食行動 / 学生 / 危険因子 / 一次予防 / 非感染性疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
学生の栄養素等摂取状況に関連・影響する要因を明らかにすることは、若い世代の栄養素等摂取状況の改善と生活習慣病の予防に向けた対策の重点課題を検討する上で有用といえる。そこで本研究は、学生を対象とした横断調査及び縦断調査の結果に基づき、栄養素等摂取状況との関連が指摘されている食行動や内的・外的環境要因を総合的に解析し、栄養素等摂取状況に関連・影響する要因と影響力の強さを解明することを目的に行った。 大学生等を対象とした食生活に関する3か年にわたる縦断調査から、高校卒業後の一人暮らしの期間や朝食欠食・外食摂取の増加の程度が栄養素等摂取バランスの低下に強く関連していることを明らかにした。一人暮らしの期間は、男女共に高校卒業後の栄養素等摂取バランスの低下に最も強く影響する要因の一つであり、高校卒業後、一人暮らしの期間が概ね1年以上経過することで、栄養素等摂取バランスへの影響も顕著となることが示唆された。また、高校卒業後の朝食欠食頻度の増加が、栄養素等摂取バランスの低下に影響することが考えられた。栄養素等摂取得点低下群においては、6つの基礎食品群の中で、果物・淡色野菜の摂取頻度が最も低くなることを示唆し得た。 これまで学生の栄養素等摂取バランスに及ぼす多要因の影響力については、不明な点が多かった。本研究では、先行研究において関連が指摘されてきた様々な要因を総合的に調査・解析し、各要因の影響力に関する知見を得た。研究の成果は、学生の食習慣改善に向けた健康支援策を検討する上での情報として、有効活用されることが期待される。 研究の成果の一部は、日本衛生学雑誌 Vol.73(2018)に原著論文として掲載された。
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Research Products
(5 results)