2015 Fiscal Year Research-status Report
児童養護施設における高齢者の教育支援活動が児童と高齢者の心身の健康に及ぼす影響
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15K01687
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
内田 勇人 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (50213442)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠原 光児 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (00206111)
井上 靖子 兵庫県立大学, 環境人間学部, 准教授 (00331679)
江口 善章 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (10249469)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 児童養護施設 / 教育支援活動 / 高齢者 / シニアボランティア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、児童養護施設における高齢者の教育支援活動が児童と高齢者の心身の健康に及ぼす影響について明らかにすることを目的として実施した。本年度は、調査研究に協力可能な児童養護施設、および児童への教育支援を希望するシニアボランティアの各選定を2016年7月より開始した。その結果、兵庫県A市のB児童養護施設より調査研究の許諾(入所児童数20名:小学校1年生から6年生)が得られ、65歳以上の男性シニアボランティア3名より本事業への参加希望が出された。シニアボランティアに対しては本研究事業に関する説明を行い、2015年12月より2016年1月末まで事前研修を実施した。パイロットスタディとして、2016年2月初旬より同年3月初旬までの一カ月間、B児童養護施設の入所児童20名に対する教育(小学校の宿題)支援事業を週2回、計10回実施した。シニアボランティアに対しては、事業の実施前後において「健康度自己評価、老人用うつ尺度短縮版(Geriatric Depression Scale, GDS,Short-version)15項目版等に関する自記式アンケート調査を行った。児童に対しては、高齢者イメージ、学校生活調査(アセス)、好きな科目・嫌いな科目等に関する聞き取り調査を実施した。また児童の対照群として、同市の他の小学校に在籍する同学年の児童200名に対してアンケート調査を実施した。パイロットスタディの調査データについてはデータ入力が終了しており、分析を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の現在までの進捗状況としては、おおむね順調に予定通り進んでいる。教育支援活動は、児童養護施設の要望に合わせて、毎週月曜日から金曜日の午後3時30分から午後5時30分まで実施している。小学校低学年の児童においては、国語の朗読、漢字ドリル、計算ドリルが主であり、中学年、高学年においては課題に応じて適宜、教育支援を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
2016年4月中旬より、事業を再開している。今年度は、シニアボランティアは65歳以上の男性2名、女性1名で実施している。事業の内容はパイロットスタディに準じた内容であるが、教育支援の内容を拡げ、屋外活動(球技活動等)への支援も実施する予定にしている。
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Causes of Carryover |
国内旅費として考えていたが、出張が取りやめとなったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
国内旅費として使用する予定である。
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Research Products
(5 results)