2017 Fiscal Year Annual Research Report
The investigation of footwear and physical plays which can activate the infants' plantar mechanoreceptor
Project/Area Number |
15K01763
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Research Institution | Ishikawa Prefectural University |
Principal Investigator |
宮口 和義 石川県立大学, 生物資源環境学部, 教授 (60457893)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 足裏 / 姿勢 / 足指力 / 草履サンダル / 幼児 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年に引き続き、草履サンダルを新規導入した保育園児の足裏(足圧分布)の経時変化を調査した。結果、立位時の荷重点が前方に変移し、浮き趾改善も再度確認された。また、園内におけるヒヤリハット数の減少も確認できた。活動中に転倒する園児が減ったためと推察される。 柔道では「足の指で畳をつかむように立て」といわれている。そこで少年柔道選手の足圧分布(特に浮き趾)を調べるとともに、草履サンダル導入の効果を検証した。被験者は少年柔道チームに所属する選手48名であった。一部選手(26名)については5ヶ月間、練習時に草履サンダルを履かせ、2kmのランニングを行わせた。また、日常生活でも積極的に活用してもらった。草履サンダル導入前後に、足圧分布等を測定した。比較資料として柔道指導者および一般小学5年生児童87名についても同様の測定を実施した。少年柔道選手は柔道指導者および一般児童と比較すると踵荷重の者が多く、浮き趾の比率が高い傾向にあった。そこで、一部選手に草履サンダル履きを導入した結果、足圧中心の前方変移が認められ、多くの選手の浮き趾の改善が認められた。 一方、特別支援学校への草履サンダル導入も試みた。彼らは日常動作や学習・作業場面において、姿勢が悪い状態で取組んでいることが多い。姿勢の歪みを放置しておくと、慢性緊張や歪みがいっそう拡大し、運動発達だけでなく精神活動にも悪影響があることが報告されている。そこで草履サンダルを導入し、立位姿勢に関わる足圧分布および運動能力にどのような影響を及ぼすか検証した。多くの生徒が草履サンダルを好み「シューズに比べ開放的で気持ちいい」といった感想も聞かれた。導入1年後、足圧中心位置が前方に変移していた。左右荷重バランス差も小さくなっており、浮き指もかなり改善されていた。50m走タイムも伸び、草履サンダル着用による効果が示唆された。
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Research Products
(3 results)