2015 Fiscal Year Research-status Report
カロリー制限が子ども期放射線被ばく誘発リンパ球性白血病の発生を低減する
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15K01790
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Research Institution | National Institute of Radiological Sciences |
Principal Investigator |
尚 奕 国立研究開発法人放射線医学総合研究所, 福島復興支援本部, 研究員 (50533189)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | カロリー制限 |
Outline of Annual Research Achievements |
H27年度は概ね年度計画に従って、以下の実験を行った。 1. 発がん実験から得られたB細胞白血病サンプルの病理標本を作製し、細胞表面抗原の免疫染色を行って、癌細胞の分化段階によって、白血病のタイプを診断した。 2. 免疫染色の診断結果に基づいて遺伝子解析を行うサンプルを選出し、DNA、RNA、タンパク質の抽出を開始した。 3. 予定していた次世代シークエンス解析が、所属研究室の機械更新のため、計画より遅れが生じた。その代わりに、H28年度以後に予定していたタイムコース実験の骨髄、脾臓サンプルの病理標本作製を先行して行って、前がん病変の出現を調べ始めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね年度計画に従って研究を進めた。 所属研究機関の機械更新及び組織変更のため、年度末前の長い期間(約3ヶ月間)で次世代シークエンスの実験が実行できなかった。そのために計画を調整して、次年度の予定を前倒し進めた。
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Strategy for Future Research Activity |
機械更新が完了し、今後は最優先にB細胞白血病代表サンプルの次世代シークエンス解析を行う。その結果次第、必要に応じて全サンプルのゲノム欠失領域をアレイCGH、LOH手法で調べる。タイムコース実験も予定通り進行する。
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Causes of Carryover |
所属研究室の機械更新のため、購入予定の次世代シークエンス消耗品を新しいバージョンに切り替えるため、購入が年度内に間に合わなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
H27年度繰越分はH28年度に入ってから用途変更せず使用する。
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Research Products
(2 results)