2015 Fiscal Year Research-status Report
アジア連携型長寿社会基盤構築に関する実証的研究:ICTを活用した広域多主体協働
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15K01882
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Research Institution | Yamaguchi Prefectural University |
Principal Investigator |
金 恵媛 山口県立大学, 国際文化学部, 教授 (60405529)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉永 敦征 山口県立大学, 情報化推進室, 准教授 (30382386)
畔津 忠博 山口県立大学, 情報化推進室, 准教授 (70285451)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 長寿文化 / 異世代交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、多主体によるテーマコミュニティ「アジア連携型長寿社会」モデルの構築を通してアジア型長寿社会像、新たなアジア関係像を模索することに目的がある。4地域(日本、韓国、シンガポール、タイ)・異世代(中高年者と大学生、超高齢者)に特徴的・普遍的に観察される長寿認識・文化の共有基盤作成を試み、アクティブ・エイジングモデルを提案していく。 研究初年度の主な実績は次の2点である。1つは、日本、韓国、シンガポール、タイの4地域の長寿文化、生きがい、異世代交流の可能性を問う質問紙調査の企画を行った。共同研究者との研究協議を重ね、各地域の高齢化現状を把握し、当該地域・世代が持つ長寿認識及び文化の特徴や普遍的側面が浮き彫りにできる調査項目・方法の開発に力点をおいた。2つは、大学の情報リテラシー授業の一部として身近な処で観察した長寿文化の発信・共有を内容とする学習の企画した。学習目標・概要、運用方法をまとめ紀要に発表し、次年度の授業から実施できるようにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究初年度において日本と韓国における質問紙調査とインタビュー調査の一部を実施する計画であったが、以下の理由により遅れが生じている。 4地域に普遍的・特徴的な長寿文化を浮き彫りにする調査項目の策定、調査方法の検討に当初の計画より時間ががかかった。 異世代交流の能動性を高めるために、情報リテラシー授業とのコラボレーションを追加企画したことも遅れの一因である。授業との連携は大学生の主体的な高齢者イメージの形成・持続を図る方法として重要な意味をもつものであり、遅れについては研究機関2年目以降で補完できると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度計画として遅れが出ている日韓における質問紙調査及びインタビュー調査を行う。 2年目に計画しているシンガポールとタイにおける質問紙調査、「A/A語り場」を開設し、4地域の長寿文化に関する情報を蓄積していく。 追加の研究企画である大学の授業との連携によって、大学生が認識する身近な処の長寿文化、長寿認識に関する教育実践を行う。長寿文化学習の事前・事後に調査を行い、学習の成果と影響要因を測定・分析する。
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Causes of Carryover |
調査の実施が遅れたため当該助成金が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度の調査実施において使用する。
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Research Products
(6 results)