2015 Fiscal Year Research-status Report
民主化以降の韓国と台湾における政治と市民社会の相互作用の比較研究
Project/Area Number |
15K01886
|
Research Institution | Sapporo Gakuin University |
Principal Investigator |
清水 敏行 札幌学院大学, 法学部, 教授 (80196526)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 韓国 / 台湾 / 政治 / 市民社会 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請書における研究実施計画に基づき、以下の調査研究を行った。
第一に、韓国の国会図書館において台湾政治に関する韓国人の研究成果を調査した。その結果、それに関する論文と書籍を複写、又は購入することができた。かなりとは言えないが、若干というかある程度の研究がなされていることがわかった。第二に、台湾では中央研究院の政治学研究者に会い、台湾政治の現況(総統選挙)についてインタビューする一方、台湾政治に関する書籍(中国語)を購入してきた。第三に、韓国で2016年4月に予定されていた国会議員選挙の展望について韓国政治研究者にインタビューする一方、市民運動の研究者にも会い、韓国の市民団体の現況について政治とのかかりを中心にインタビューした。また韓国ではソウルにあるNGOセンターを訪問するなど資料を収集した。第四に、日本における台湾研究の論文、単行本を購入、複写して収集した。
研究実施計画では、台湾の研究者による政治研究の成果(英語文献)を収集することとしていたが、実施することができず、次年度の課題となる。2015年度の調査では、上記で収集した資料を読み解く作業であり、それはまだ進行中であるが、台湾政治の現況、韓国における台湾政治の研究状況について大まかなところを把握することができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
申請書における2015年度の研究実施計画にあげられている目標のうち取り組むことができなかったものがある。上記で記したように、英語文献の台湾研究の論文等の収集である。これをもって、調査研究は順調に進展していると言えなくはない。
しかしながら収集した資料を読み解くには十分に至っておらず、その結果、韓国における台湾研究の書評的な論文をまとめるには至らなかった。この点が「やや遅れている」とする理由となる。韓国側で収集できる、台湾政治研究の論部、単行本は、完ぺきではないであろうが、ほぼ収集しきったと言えるので、2016年度には読み解く作業を集中し、2015年度になしえなかった書評的論文をまとめることにしたい。
|
Strategy for Future Research Activity |
2016年度の研究実施計画では、前年度の研究を継続発展させることに加えて、新たに中国語文献の収集を始めるとされている。 これに新たに取り組む一方で、前年度の研究実施計画で達成されなかった研究計画を完了させることに取り組むことにする。 具体的には、韓国における台湾政治研究について書評的な報告書を作成することとする。
|