2019 Fiscal Year Annual Research Report
Basic research on film control in Taiwan around 1945 and 1949
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15K01893
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| Research Institution | Nihon University |
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Principal Investigator |
三澤 真美恵 日本大学, 文理学部, 教授 (90386706)
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2015-04-01 – 2020-03-31
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| Keywords | 台湾 / 映画統制 / 国民統合 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は本研究の総括として、国内外から研究者を招聘し、2019年8月5日（月）日本大学文理学部において、国際ワークショップ「政治的画期を跨ぐ台湾人文史」 を実施した。報告者と報告題名、各報告の評論人は以下の通りである。①報告者：石婉舜（台湾 清華大学）「情節劇模式下的邊縁的書寫――1940-60年代林摶秋戲劇、電影創作劇本初探」、評論人：細井尚子（立教大学）、②報告者：陳昭如（台湾大学）「從「位置」到「選擇」：臺灣女性主義法律史的父權轉型分析」、評論人：洪郁如（一橋大学） 、③報告者：新田龍希（東京大学）「「割讓」與台灣社會的連續性」、評論人：駒込武（京都大学）、④報告者：三澤真美恵（日本大学）「跨期國共電影史之鏡像：兩位影人、兩部電影」。各報告では台湾人文史における政治的画期（1895年、1945年、1949年、1987年）を跨ぐテーマについて、異なる領域（映画史、演劇史、法律史、社会史）から、連続と不連続を分析する視角と方法が示され、総合討論では各報告で示された課題について活発な議論が交わされた。このうち、報告者自身は「1945年／1949年」、「中国大陸／台湾」を時間的空間的に跨いだ映画人と映画作品、すなわち何非光（1913-1997年）と白克（1914-1964年）、映画作品『一江春水向東流』の 中国大陸版（1947年、蔡楚生・鄭君里監督）とその数年後に製作された台湾版（1965年、張英監督）が、それぞれ時間的空間的な境界を交差する鏡像のような関係にあるのではないかという仮説を提示した。
この他、前年度に得た「戒厳令解除」前後の連続と不連続についても研究の射程を伸ばすことで「1945年／1949年」前後の特徴を捉えることができるのではないか、という着想にもとづき、戒厳時期映画人および移行期の変化が反映されたと見られる映画作品についても考察を行った。
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