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2018 Fiscal Year Annual Research Report

Women and th Study on Radioactivity, Marie Curie and her disciples

Research Project

Project/Area Number 15K01914
Research InstitutionNagoya Institute of Technology

Principal Investigator

川島 慶子  名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20262941)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2019-03-31
Keywordsマリー・キュリー / ジェンダー / 科学史 / 放射能研究 / 女性科学者 / 湯浅年子
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、ノーベル賞を二度受賞した後のマリー・キュリーのキャリアの中でも、とりわけいままであまり注目されてこなかった指導者としてのマリー・キュリーの側面に光を当てた。ソルボンヌ大学理学部教授だったピエールの死は、マリーが夫の後任としてフランス初の女性大学教員の地位をもたらした。当時、「放射能」の講座で授業できるだけの男性科学者がフランスにいなかったからである。そのことは自動的に、女性教師のマリーが科学を志す男女の学生達の「指導教員」になることを意味する。これもフランス初のことである。マリーの教え子は世界に広がり、その後の放射能研究の発展に大きな足跡を残した。そしてまたそれら教え子の弟子たちもまた、なんらかの形でキュリーの研究スタイルを受け継ぎ、これを継続していったのである。
特にラジウム研究所所長としてマリー・キュリーの名声は世界に広がり、フランスのみならず日本や中国からも複数の研究者が彼女に師事した。これらの弟子はのちに本国に帰ってから、その国の科学の発展に力を尽くした。中でも女性たちにとって大いなるロール・モデルであったマリー・キュリーの存在は、若い女性学者にとって自分たちの将来に希望を持たせるものであり、彼女たちの科学者としての業績は、男性の弟子に全く劣らないものであったことが判明した。ここからも、男女の科学者に対する教育者としてのマリー・キュリーの資質もまた、科学者としてのそれに劣らず、素晴らしいものであることが判明した。
また本研究では、直接の弟子だけではなく、孫女弟子にも注目した。ここから、日本人初の女性物理学者湯浅年子や、有機化学の変革者と言われたビアンカ・チューバなど、非常にユニークな女性科学者がそこに含まれていたことも判明した。

  • Research Products

    (3 results)

All 2019 Other

All Presentation (1 results) Book (1 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] フランスにおけるキャリアの実現:湯浅年子とフレデリック・ジョリオの書簡」:"Réaliser sa carrière en France : Correspondance de Toshiko Yuasa (1909-1980) avec Frédéric Joliot-Curie2019

    • Author(s)
      Keiko Kawashima
    • Organizer
      フランス化学史学会, Group de l'histoire de la chimie
  • [Book] 化学史への招待2019

    • Author(s)
      化学史学会編
    • Total Pages
      280
    • Publisher
      オーム社
    • ISBN
      9784274222511
  • [Remarks] 放射線科学と女性 マリー・キュリーの後継者達

    • URL

      http://www.ne.jp/asahi/kaeru/kawashima/curiedisciples.pdf

URL: 

Published: 2019-12-27  

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