2015 Fiscal Year Research-status Report
地域資源マネジメント手法としての「資源一斉公開プログラム」の有用性と可能性
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15K01953
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
岡村 祐 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 助教 (60535433)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野原 卓 横浜国立大学, 都市イノベーション研究院, 准教授 (10361528)
田中 暁子 公益財団法人後藤・安田記念東京都市研究所(研究部), その他部局等, 研究員 (70559814)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | オープンシティ / 一斉公開 / 地域資源 / オープンハウス / 欧州遺産公開の日 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究課題初年度の本年度は、研究体制の構築・ネットワークづくりに努めるとともに、国内外各地の事例収集に注力した。 第一に、ロンドン、ヘルシンキ、オスロ、グラスゴー等欧州の建築物一斉公開プログラム(オープンハウス)の実地調査を実施するなかで、主催者と面談し情報収集を行った。とくに、各都市の主催者間の連携や、新たにオープンハウスを計画している都市が先行事例を参照している状況が確認できた。また、「オープンハウスロンドン」の主宰者であるヴィクトリア・ソーントン女史との面会においては、近年のオープンハウスの世界的な広がりの状況についてヒアリングを行うとともに、次年度日本への招聘と国際会議の開催の同意を得た。 第二に、大阪におけるオープンハウス「生きた建築フェスティバル」の現地調査を行った。3年目にして、確実に地域に根づいてる状況を確認することができた。加えて、主催者と面会し、上記のソーントン氏招聘に向けて連携していくことを確認した。 第三に、村上市「屏風まつり」、足利市「文化財一斉公開」、田原市「渥美半島超花の祭典」など、地域の多様な資源を一斉公開する「オープンシティ・プログラム」に関して、幅広く事例の収集を行った。 第四に、刊行図書の出版に向けて、出版社との打ち合わせを行い、刊行に向けてのスケジュールや研究フレームを確認し、具体的内容について一定の方向性を見出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究課題の1年目として、研究体制の構築・ネットワークづくり及び多様な事例の収集については、予定通り進んでいる。しかし、研究成果として十分に発信するところまでには至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、「オープンハウスロンドン」主宰者であるヴィクトリア・ソーントン女史を招聘しての国際会議の開催や刊行図書の出版など、関係者のネットワークの強化や成果の発信に注力していく予定である。
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Causes of Carryover |
海外調査を予定していたが、他の業務との兼ね合いにより実施することができなかった。本件は事例調査であり、最終の研究成果とりまとめまでに実施すれば問題ないため、次年度へ繰り越すこととした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度、改めてスケジュール調整などを行ったうえで、調査を実施する。
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Research Products
(1 results)