2018 Fiscal Year Annual Research Report
Comparative Research on Mining Remains as the Industrial Heritages and the Tourist Attractions
Project/Area Number |
15K01969
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
周藤 真也 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (60323242)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 産業遺産 / 鉱山 / 遺産化 / 観光資源 / 観光のまなざし / 博物館 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は最終年度であり、研究のとりまとめを中心に行った。 これまでの研究において、比較事例研究として行ってきた北欧(スウェーデン、ノルウェーなど)の事例や、イギリス、ドイツ、ベルギーなどの西欧の事例、北米(カナダなど)や南米(チリ、ボリビア)、東南アジア(マレーシア、タイ)や東アジア(韓国、台湾)の事例について取りまとめるとともに、国内においても全国各地の事例について、収集した情報の取りまとめを行い、特にメインの研究フィールドとしてきた栃木県の旧足尾銅山地域に関する調査研究のとりまとめを精力的に行った。 前者については、本年度は研究のとりまとめが中心となり、論文や著書などよる研究成果の発表は本年度中には間に合わなかったが、準備を進めているところであり、順次公表していく予定である。後者については、栃木県立文書館の寄託資料である新井常雄氏撮影写真をもとに、地域住民に地域 の歴史や記憶に関する聞き取り調査を行ってきたが、昭和30~50年代に撮影されたこれらの写真は、地域の貴重な文化遺産であり、観光資源との活用も期待されていることから、これまでの研究活動の成果の一部として、比較対照写真の形で冊子にまとめ刊行した。 本研究は科学研究費補助金の助成研究としては、本年度が最終年度となったが、研究の最終的な取りまとめにはあと数年かかる見通しである。完成の暁にはこれまでにない体系的な研究となることが期待できることから、今後も継続して本研究課題に取り組んでいく所存である。
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