2017 Fiscal Year Annual Research Report
Phenomenological theory of practice and intersubjectivity based on the field research of home care aid
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15K02000
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
村上 靖彦 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (30328679)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 訪問看護 / 現象学的質的研究 / 専門看護師 / 子ども支援 / 虐待 / 母親支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は在宅・地域における医療や福祉の実践への調査をもとに、1冊の単著、13本の論文及び共同執筆図書(うち外国語2本)、および6回の学会発表を行った。これにより現象学的な質的研究による行為論、間主観性論について理論的・実践的な貢献ができたと考えている。 単著『母親の孤独から回復する 虐待のグループワーク実践に学ぶ』(講談社メチエ)は地域における母子支援活動に関するものであり、子ども虐待防止学会を始めとして数本の学会発表と論文をこのテーマに沿って行っている。これらの成果は大阪市西成地区において看護師や助産師が行っているグループワークをH27年以降重点的にフィールドワークした調査結果に基づいている。またこのグループワーク以外にも同地区の子ども支援の様々な取り組みについて調査を行ってきており、今後研究成果を発表していく予定である。 またH29年まで取材した訪問看護師たちへのインタビューを現象学的質的研究の方法論を用いて執筆したいくつかの論文を発表するとともに、そのなかで7人のインタビューとH27,28年に行った参与観察調査をもとにして現在単著を準備中である(H30年に医学書院より出版予定である)。 さらに訪問や地域でのがんや慢性期医療を含めた専門看護師へのインタビューをH29年より行っており、現在数本の論文を発表している(現在5本、合計9本の予定)。今後研究協力者である看護師たちとともに研究を継続し成果をまとまった形で公表する予定である。 それ以外には、現象学的質的研究の方法論に関する論文、精神科医中井久夫についての論文、現象学者アンリ・マルディネについての論文などを執筆した。
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Research Products
(18 results)