2015 Fiscal Year Research-status Report
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15K02101
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
中川 克志 横浜国立大学, 都市イノベーション研究院, 准教授 (20464208)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 智太郎 東京藝術大学, 美術学部, 助教 (20572770)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | サウンド・アート / 現代音楽 / 現代美術 / 音響文化 / 聴覚文化 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は当初の計画通りいくつかのインタビュー調査を行うことができた。〈1980年代日本におけるサウンド・アート〉調査の一環で、7月に関根秀樹氏に、8月に直川礼緒氏にインタビュー調査を行った。このインタビュー調査に基づき、調査報告を作成した。その成果は2017年3月に発表予定である。 また、当初は今年度行う予定ではなかったが、調査状況の進展に伴い、今年度、〈アジアにおけるサウンド・アート〉調査の一環でsoundpocketのディレクターであるYEUNG, Yang氏にインタビュー調査を行うこともできた。このインタビュー調査に基づき、調査報告を作成した。その成果は2016年3月に発表した。 また、それ以外にも、セゾン文化財団の担当者と協力のうえ、studio200――〈1980年代日本におけるサウンド・アート〉に大きな刺激を与えた場所として、また発表の場としても重要だった場所――の諸資料を整理する仕事にも着手した。アーカイブ全体の整備はまだできていないし、公開のための体制も用意出来ていないので、成果の公表時期は未定だが、今後のための基礎資料は整理した。 以上の3つの成果から、今年度は、次年度につながる十分な調査研究を遂行できたと判断している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(過去の予備調査を発展させるかたちで)『サウンド・ガーデン』展参加者の関根秀樹氏と直川礼緒氏にインタビュー調査を行った(成果は2017年3月に発表予定)。 また、最終年度に行なう予定だった香港におけるサウンド・アートの状況調査――soundpocketのYEUNG, Yang氏のインタビュー調査――を進めた(成果は2016年3月に発表済)。 さらに、セゾン文化財団の担当者と協力のうえ、studio200――〈1980年代日本におけるサウンド・アート〉に大きな刺激を与えた場所として、また発表の場としても重要だった場所――の諸資料を整理する仕事にも着手した(成果の公表時期は未定)。 また、次年度に鈴木昭男氏へのインタビュー調査と所蔵資料調査を行なう手はずを整えることができた。 本年度は西欧圏への調査出張ができなかった。研究計画を調整して次年度以降に行なう予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
鈴木昭男氏へのインタビュー調査と所蔵資料調査を行なうとともに、関根秀樹氏への追加調査を行う予定である。 また、研究代表者も分担者も平成28年度7月の国際美学会で、また、代表者は12月にオーストラリアで、分担者は6月にデンマークで、それぞれ、日本におけるサウンド・アートに関連する内容の研究発表を行う。 また、平成28年度からは文献調査を本格的に稼働させる予定であり、そのために現在は『美術手帖』の文献調査に着手したところである。 平成27年度は西欧圏への調査出張ができなかった。研究計画を調整して平成28年度以降に行なう予定である。
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Causes of Carryover |
西欧圏への出張を行えなかったため多少残額が残った。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2016年度に海外での学会発表を複数回行うので、それに使う予定である。
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Research Products
(7 results)