2016 Fiscal Year Research-status Report
植民地における近代音楽の帰属意識―東アジアとオーストラリアの芸術歌曲の場合
Project/Area Number |
15K02117
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Research Institution | Kyoto City University of Arts |
Principal Investigator |
Tokita Alison 京都市立芸術大学, 日本伝統音楽研究センター, 日本伝統音楽研究センター所長 (60589662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津上 智実 神戸女学院大学, 音楽学部, 教授 (20212053)
仲 万美子 同志社女子大学, 学芸学部, 教授 (50388063)
日下部 祐子 京都市立芸術大学, 音楽学部, 非常勤講師 (90727041)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 音楽 / 近代 / 歌曲 / 東アジア / オーストラリア / 植民地 / 帰属意識 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究会を5回、支援会を3回行った。Skypeで研究協力者と話した。データ収集、Cloudなどで共有4.16時田「韓国とオーストラリアの報告」。仲「大連などで開催された演奏会状況」日下部「1910-1940年頃の台湾の作曲家」津上「『月刊楽譜』に見る歌曲の呼称」連携研究者柿沼「Harry Partchの歌とアメリカのアイデンティティ」竹内「伊藤登と松平頼則の歌曲」試演会「日本、韓国、中国の歌曲」日下部、ゲスト戸田志香、佐竹裕佑 7.17 時田「中国芸術歌曲の発展」仲「昭和7年大連での声楽家演奏会および『近代音楽』にみる歌曲創作」津上「『月刊楽譜』に見るシューベルト歌曲の扱い」竹内「短歌と日本歌曲-前田夕暮と松平頼則/荻野綾子と日本の作曲」日下部「公演の日本歌曲選曲」連携研究者劉「江文也の歌曲」試演会日本歌曲:日下部、佐竹、台湾歌曲:丸山、佐竹、中国歌曲:楊雪元、宋茜、林嘉勲 9.10日下部「仏訳no日本の短歌と旋律」津上Birth of Art Song in Modern Japan 竹内「カノンと歌曲集」時田「韓国の芸術歌曲」12.3 竹内「伊藤昇の歌曲とFuturism」津上「新聞にみる日本歌曲/永井郁子の邦語独唱会」ゲスト張文乃「中国歌曲の流れ」演奏、張述洲、文暁鈴12.23時田 Modern Musical Identity in Japan, Korea and China through Art Song 連携研究者坪井「芸術歌曲の歌詞と詩」 3.23IMSラウンドテーブル企画、実施。3.25レクチャーコンサートの外部支援獲得:野村財団、ローム、韓国とオーストラリアから歌手を招聘、東京から中国人歌手、プレトークに音楽評論家片山杜秀。3.26シンポジウム企画、実施。発表:津上、仲、竹内、日下部、時田、劉、Lee、Cheung、Crotty、コメンテーター柿沼、坪井
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り、研究会、支援会、Skypeで海外の研究協力者と連絡を取ることができた。データ収集、研究会だけでなく、MEGAなどのメディアで共有した。それぞれのメンバーの研究テーマを発展して、情報交換を綿密に行った。無事にレクチャーコンサートと国際シンポジウムを開催しました。国際音楽学会(IMS)東京大会でラウンドテーブルを作った。3.25のレクチャーコンサートにより、研究テーマを具現化できた。 反省することとして、共通言語の英語でSkype対話の限界を痛感した。海外の研究協力者の研究発表を聞いて、深く理解できたのはIMSとシンポジウムになって初めてだったので、共通の問題意識はやや欠けていたと思われる。その結果、研究の結果は日本に偏っているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
プロジェクトの最後の年(3年目)で、今までの研究を纏める段階に入る。会議を数回行い、焦点は論文集の企画に移る。海外の大型出版社Routledgeに出版を提案する。報告書もまとめて提出する。 積極的に研究プロジェクトに関わって、論文集に執筆者になる連携研究者劉麟玉氏を分担者にする。 オーストラリア日本研究学会(JSAA)大会で6月にパネルを作って、時田、仲、竹内が発表する予定だ。 今後の研究課題として、もっと深く韓国、中国、台湾、オーストラリア、日本の芸術歌曲の共通点と相違点とその政治的な意義を研究していく必要がある。そのためにもっと広い研究者のネットワークを構築する必要がある。本プロジェクトが刺激になったと思われるが、速やかに研究結果を発信することが望ましい。日本以外の研究企画との連携を期待する。 海外の研究協力者との接触を増やして、もっと彼らの貢献を具体的にして、問題意識の共有を強くしたい。
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Causes of Carryover |
最終年度の報告書作成に必要と見通しましたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
報告書作成に使用。
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[Presentation] 象徴主義再考2016
Author(s)
坪井秀人
Organizer
高麗大学校講演会
Place of Presentation
高麗大学校 ソウル(韓国)
Year and Date
2016-08-24
Int'l Joint Research
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[Presentation] 夏目漱石文学と観相学2016
Author(s)
坪井秀人
Organizer
漱石没後百年記念国際シンポジウム
Place of Presentation
国立台湾大学 台北(台湾)
Year and Date
2016-04-30
Int'l Joint Research
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