2017 Fiscal Year Research-status Report
植民地における近代音楽の帰属意識―東アジアとオーストラリアの芸術歌曲の場合
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15K02117
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Research Institution | Kyoto City University of Arts |
Principal Investigator |
Tokita Alison 京都市立芸術大学, 日本伝統音楽研究センター, 日本伝統音楽研究センター所長 (60589662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津上 智実 神戸女学院大学, 音楽学部, 教授 (20212053)
仲 万美子 同志社女子大学, 学芸学部, 教授 (50388063)
日下部 祐子 京都市立芸術大学, 音楽学部, 非常勤講師 (90727041)
劉 麟玉 奈良教育大学, 音楽教育講座, 准教授 (40299350)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 歌曲 / 東アジア / 音楽と近代 / オーストラリア |
Outline of Annual Research Achievements |
研究プロジェクトの3年目で、活動が個人的になった。前年度の演奏会とシンポジウムの成果を考慮しながら、個人研究を中心に活動した。 6月4日、京都市立芸術大学で研究会(時田、仲、日下部、竹内、劉)で全体討議とプレ発表。 6月27-30日、Wollongong大学で豪州日本研究外界でColonial and Postcolonial Song: The Musical Aftermath of Japan's Withdrawal from Asiaというパネルを設け、仲「陸路と海路の交差点に成立した興行空間:両大戦間における大連の西洋音楽公演をめぐって」、竹内 Post-colonial Identity in Okinawa under the United States Occupation: seen through the composer Kanai Kikuko (1911-1986)、時田 From Glory to Opprobrium: Composers of Art Song in Pre- and Postwar Japan and Beyondと発表をした。 10月4日(時田、仲、津上、日下部、竹内、劉、台湾国立師範大学の海外研究協力者Joys Cheungと Laura Hwang)新・都ホテルで演奏会の録音のCD作成、報告書の内容についての打ち合わせ。 2018年1月8日(時田、仲、津上、日下部、竹内、劉)京都市立芸術大学で、英・日両文の論文集・報告書とプロジェクト全体の討議。津上「東京音楽学校校友会発行『音楽』に見る芸術歌曲の「奨励」と実態」(Skype上)、仲「荻野綾子の歌曲演奏会曲目について:日本近代音楽館荻野綾子文庫収蔵スクラップブック収載資料を中心に」、日下部「唱歌の中のオペラ、そして芸術歌曲創作へ~歌詞と旋律を中心に」の発表があった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2017年度に研究のまとめとして報告書を作成し、当初海外の研究協力者の原稿は英語のまま掲載する予定だったが、日本語に翻訳して掲載することに変更し、2017年度中に完成しない見通しとなっため、一年間の研究機関延長をいただいた。また、英文の論文集のプロポーザルをラウトレッジ出版社に提出したが、仮の査読結果により、再提出することになり、時間がかかる。なお、2017年度にオーストラリア日本研究学会大会においてパネルを行い、新たな知見を得るなど、研究の総括という以上の成果をあげることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
英文の論文集を英国のラウトレッジ出版社に出すための執筆作業と必要に応じて翻訳作業。また、日本語の論文集・報告書を作成する。
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Causes of Carryover |
2017年度に研究のまとめとして報告書を作成し、当初海外の研究協力者の原稿は英語のまま掲載する予定だったが、日本語に翻訳して掲載することに変更し、2017年度中に完成しない見通しとなっため、研究機関延長を申請する。未使用額は報告書の印刷費と翻訳料にあてる。
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Research Products
(27 results)