2017 Fiscal Year Research-status Report
障害者の芸術表現による社会的包摂の国際比較研究―アール・ブリュット概念の再検討
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15K02182
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
川井田 祥子 鳥取大学, 地域学部, 教授 (40567632)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 雅幸 同志社大学, 経済学部, 教授 (50154000)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 障害者 / 芸術表現 / アール・ブリュット / 社会的包摂 / セルフエスティーム |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年10月21日からフランス・ナント市で開催された「KOMOREBI」展(日本の障害者42人の作品900点を展示したアール・ブリュット展覧会)の、実施に至るプロセスおよび成果と課題を調査した。本展は、日本の障害者のすぐれた文化芸術活動の成果を国内外に広く発信することを目的としており、美術作品のみならず、舞台芸術作品も発表された(和太鼓(瑞宝太鼓 長崎県)・石見神楽(いわみ福祉会芸能クラブ 島根県)、ダンス(湖南ダンス・ワークショップ 滋賀県)、演劇(じゆう劇場 鳥取県))。主催者は「障害者の文化芸術国際交流事業実行委員会」で、社会福祉法人や滋賀県、島根県、鳥取県、長崎県などが構成団体として参画している。 上記事業の成果をふまえ、かつ2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、「障害者の芸術文化振興法(仮称)」を議員立法によって成立させようという動きもあり、法案の内容等に関して議員連盟事務局と意見交換を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
日本国内の動向として、文化庁が平成30年度から社会的包摂に係る事業を本格的に開始することとなった。また、「研究実績の概要」の欄でふれたとおり、「障害者の芸術文化振興法(仮称)」が第196回国会(平成30年1月22日~6月20日)に提出・審議される予定という情報を入手し、国の施策との関連を調査する必要が生じたために研究期間を1年延長した。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで主に自治体レベルで推進されてきた障害者の芸術表現活動の支援が、国の施策として展開される状況になってきたため、海外(とくに福祉先進国と言われる北欧諸国)の福祉政策および文化政策との比較検討を行う。
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Causes of Carryover |
研究期間を1年間延長し、報告書の作成作業等を行わなかったためである。最終年度となる平成30年度には英語論文の校閲を予定している。
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Research Products
(1 results)