2017 Fiscal Year Research-status Report
京阪座敷音曲の中の舞踊的身体―テキストマイニングによる花柳界の地唄と上方唄の分析
Project/Area Number |
15K02185
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
矢島 ますみ 明海大学, 経済学部, 教授 (80220135)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 慎 静岡大学, 教育学部, 准教授 (00466971)
前田 利之 阪南大学, 経営情報学部, 教授 (70320041)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | テキストマイニング / 地唄 / 舞踊 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、京阪の座敷音曲のうち、舞踊表現の伴奏にしばしば使われる地唄と上方唄において、その言語的特徴をテキストマイニング分析を用いて明らかにしようとすることである。 3年目にあっては、歌詞データベースの精度を高める作業の継続、および分析のテクニカルアプロ―チとして、2年目から検討している TWCNB, MaxEnt に加えて、RNN (Recurrent Neural Network) 手法の適用の可能性の検討した。 さらに、演奏音楽(音声データ)の分析についても、2年目から検討しているFFT に加えて、Mel-frequency cepstral coefficients (MFCCs) を利用した分類の可能性の検討を行った。 また、音楽データマイニング、テキストマイニングにおける総論的課題として、音楽データのテキストマイニングによる文化応用の可能性(国際比較的視野を含む)も継続的な検討をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
歌詞データ整理について、資料の入手が以前困難なことから データ整理が遅れ気味である。また、言葉・歌詞分析のみにとどまらず、演奏データの処理による音楽分析の技術手法の検討に着手したが、その音声データの入手・整理も困難な状況にあり、分析も遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
文化分析応用の可能性も含み、国際比較を念頭にいれた、歌詞データ・演奏データを統合的に扱えるマルチメディアデータベースの構築の視点を加えながら、研究・分析を進めていく。
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Causes of Carryover |
研究資料の入手に手間取ったこと、それに伴って研究の進度が遅れたことにより、次年度使用額が生じた。次年度は、遅れた作業・研究を遂行し、経費の使用を進める。
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