2015 Fiscal Year Research-status Report
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15K02198
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Research Institution | Showa University of Music |
Principal Investigator |
鈴木 とも恵 昭和音楽大学, 音楽学部, 准教授 (40460266)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 麻子 昭和音楽大学, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (50367398)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | オペラ人材育成 |
Outline of Annual Research Achievements |
フランス エクサン・プロヴァンス音楽祭、イタリア マルティーナ・フランカ音楽祭のアカデミアのシステムについて国内研究チームで現地調査を行い、海外研究チームと連携をとり人材育成のあり方について情報収集をした。 具体的には1.育成対象と範囲(年齢等)、2.育成体制(教員等)、3.育成カリキュラム(内容、目的等)、4.音楽祭の財政の4点を中心に観客育成の視点も加えてまとめた。 経済的安定したプロヴァンス音楽祭と、豊かとはいえない財政難の中で運用するマルティーナ・フランカ音楽祭の其々の人材育成の手法の対比が可能になった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
エクサン・プロヴァンス音楽祭とマルティーナ・フランカ音楽祭の現地調査を実施することにより音楽関係者から貴重な情報を得ることに成功した。それに加え、海外の研究協力者であるカルメン・サントーロCarmen Santoro(マルティーナ・フランカ音楽祭アカデミア声楽コーチ・コーディネータ、チューリヒ歌劇場・声楽コーチ)、アルベルト・トリオーラAlberto Triola(フィレンツェ五月祭総裁、マルティーナ・フランカ音楽祭芸術監督)の協力により情報収集と検証が可能となった。今後も国内研究チームで検証し、海外の研究チームと連携しながら調査とデータ化を実施し、人材育成のシステムのモデル化に向けた研究が進んでいく。
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Strategy for Future Research Activity |
スイスのチューリッヒ歌劇場の国際オペラ・スタジオとミラノのスカラ座アカデミー研修所で現地調査を実施する。これにより、イタリアスカラ座研究所とチューリッヒのオペラ・スタジオにおける人材育成の対比が可能になる。データで導き出した歌劇場および音楽祭の研修所運営をまとめ、それを通じて歌劇場運営と社会環境との連関を考察する。我が国への参照可能を学会発表、論文等で発表する。
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Causes of Carryover |
マルティーナ・フランカ音楽祭でのオペラ及びコンサートのチケットが掛からずに済んだ。また、宿泊費のコスト削減により次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の現地調査費用に活用する。
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Research Products
(2 results)