2017 Fiscal Year Research-status Report
20世紀の南北アメリカにおけるアジア系移民の映画製作と受容の実態に関する研究
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15K02208
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
韓 燕麗 関西学院大学, 経済学部, 教授 (10537096)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 移民の映画 / アジア移民 / 南米アメリカ |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は前年度に引き続き、文献資料と映像資料の収集に努めた。ブラジル日系移民史料館にて入手した日系移民が制作した映画に関する史料を利用して論文を執筆中である。ただ、一度の調査だけでは究明できなかった映画史の事実は多々あることが、執筆の過程において改めて気づかされたため、南米への再度の調査を計画している。
日本と中国の映画交流史について書かれた書物の書評を執筆し、学会誌に掲載された。 個人的調査と並行して、平成30年3月に名古屋大学で国際シンポジウムに参加し、各国の研究者と幅広く情報交換した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
文献資料と映像資料の収集は進んでいるものの、本研究課題は時間的・空間的にかなり広範囲に及ぶため、当初の調査計画よりも、より回数を増やして現地調査をする必要があることが判明し、想定以上に時間を要している。したがって、当該現地調査および調査結果に基づく分析を行うために、補助事業期間を一年延長することとした。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は下記の三つの方面から研究を推進する予定である。
①過去3年間の研究の成果を基に論文を執筆する。作品分析をさらに精緻化する。 ②その過程で新たに問題となる部分は並行して前年と同様の方法により、国内外の機関で追加調査を行い補足していく。 ③丹念に執筆、推敲、追加調査を繰り返し、研究成果の取りまとめを行う。
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Causes of Carryover |
(理由) 物品費などは他の研究費を使用したため、当初の予算より少ない金額で研究を進めることができたため。 (使用計画) 未使用額は次年度の海外出張旅費に使用する。
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