2017 Fiscal Year Annual Research Report
Geographical Imagination in English Novels
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15K02299
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
服部 典之 大阪大学, 文学研究科, 教授 (50172937)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 地理学的想像力 / 18世紀イギリス小説 / アンボイナ事件 / イギリス・アジア交流史 / Stamford Raffles / Saint-Exupery |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は平成28年度に行ったアメリカのピッツバーグの学会(Aerican Society of Eighteenth Century Studies)でのシンポジウムで行った口頭発表を論文にした。当初の原稿から、学会での質問やアドバイスを盛り込んだものに改訂して、本科研研究にとっては、1つの大きな成果となった。タイトルは “Trafficking Spices, Silver, and Japan: Representations of the Amboina Massacre”である。 また、本研究課題と関わる書物Johnson in JapanをアメリカのBucknell University Pressから出版する予定で、私を含む三人の編集者は何度も打ち合わせをした後、入稿に至った。この書物は現在校正段階に入っており、2018年には出版予定である。日本の18世紀英文学研究者の海外での英語による論文集は本邦初であり画期的成果である。この2つの成果が「イギリス小説と地理学的想像力」というテーマの重要性を世界的に訴えることになると思われる。この論集のために服部典之(私)はAbyssinian Johnsonというサミュエル・ジョンソンの『ラセラス』論を執筆した。 海外出張としてはシンガポール国立大学で、イギリス東インド会社に勤務していたSir Stamford RafflesやWilliams Farquarについて調査したり、カナダのマギル大学ではJane Austenに関して議論を行い資料を収集し、フランスのリオン大学でSaint-Exuperyに関する資料収集を行い、「イギリス小説と地理学的想像力」に関する幅広く充実した研究を行うことができた。
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Research Products
(3 results)