2016 Fiscal Year Research-status Report
英・米・モーリシャス文学にみるチャゴス難民の表象と実態
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15K02365
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
小池 理恵 常葉大学, 外国語学部, 准教授 (80329573)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | チャゴス難民 / モーリシャス / 米軍基地難民 / 英語圏文学 |
Outline of Annual Research Achievements |
アメリカ軍のインド洋上の拠点であるDiego Garcia島から1970年代に強制移住させられたチャゴス難民を扱った文学作品をモーリシャス・アメリカ・イギリスの関係国から収集し、それぞれの国としての立ち位置、作家の立ち位置、また読者の反応を探ることが本研究の主たる目的である。2017年度は、特にヨーロッパでの成果発表の機会を得た。これは重要な意義がある。モーリシャスの包括領土としてフランス領そしてイギリス領になった歴史を持つ国の難民に関しての問題をもと宗主国としてどれほど認識しているかを知る機会でもあるからだ。まず、ハンガリーでの国際学会において本研究の一部成果発表を行った。 A Chagos Refugee represented in Lindsey Collen’s Mutiny, Rie KOIKE, Global African Studies, Pecs Univ. Hungary, June 2016.この発表においては、特にアメリカの大学からの出席者から「Diego Garcia島、チャゴス難民についてこれまでそれほど見識がなかった」とのコメントを得た。 The Rise of Asia: Impacts, Risks and Opportunities for Africa, (or Vice Versa), Rie KOIKE, International and multidisciplinary conference Organised by GRIC (Group of Research on Identities and Cultures), University of Le Havre, France, Mar. 2017.沖縄文学との比較の試みを行った。本研究の展開として米軍基地問題に関わる文学のジャンル構築の第一歩となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は国際学会での成果発表が3回(ハンガリー・韓国・フランス)できたことで、より広範囲からコメントや意見を得ることができている。当初予定では研究者本人が読書会メンバーを選定し、各国で読書会を開催することになっていたが、むしろ研究発表を通じて有識者からのコメントを直接得ることで、読書会開催と同様の成果を得られることが期待できる。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度である本年もすでに国際学会での発表が2件決定している。5月カナダのオタワ大学、6月モーリシャス大学での発表は沖縄での読書会にかえて沖縄文学との比較という形で提示することになっている。今後米軍基地難民を扱った文学ジャンルの構築へ向けての一歩となりうるかどうか聴衆のフィードバックから考察する計画である。
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Research Products
(5 results)