2017 Fiscal Year Research-status Report
写真家ウォーカー・エヴァンズとモダニスト文学者との学際的比較研究
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15K02368
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
山本 裕子 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 准教授 (80545377)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | Walker Evans |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、20世紀アメリカを代表する写真家ウォーカー・エヴァンズとモダニスト文学者との相互影響関係を実証することである。研究三年目の本年は、これまで文学・写真研究者双方から看過されてきたエヴァンズとヘミングウェイ、エヴァンズとフォークナーの相互影響関係に焦点をあわせて研究を進めた。
本年度の成果は、日本アメリカ文学会や日本ウィリアム・フォークナー協会の学会誌への投稿論文によって発表した。また、研究会や国内学会の参加において、研究への貴重なフィードバックを得ることができた。最終年度となる次年度には、サウスイースト・ミズーリ州立大学より共著が出版されることが決定しており、また三つの国際学会への参加がアクセプトされており、広く研究成果を発表する下準備を整えることができた。
以上のように、初期Evansの「ストレート」な視覚表現と「モダニスト的」活字表現との影響関係を実証することにより、視覚文化と活字文化との壮大な交渉のごく一端を照射しようと試みる本研究の目的は、本年度の研究においても一定程度は達成されたと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
エヴァンズとヘミングウェイの相互影響関係に加えて、エヴァンズとフォークナーのそれの研究も進めることができており、研究は順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度は、国際学会での成果発表に努めるとともに、研究成果の論文化を進める。
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Causes of Carryover |
次年度の国際学会への参加が決定し、旅費に回すために今年度の支出をおさえた。旅費として使用する予定である。
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